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僕は君を連れてゆく

第43章 仰せのままに


脱いだシャツをひいてそこにジュンを横たえる。

鍛えていることは知っていたが、改めて見るその体は小さいとき一緒にお風呂に入っていた頃とはわけが違う。

筋肉に沿うように舌、指を滑らせるとジュンの口から漏れる声。

それは、初めて聞く声で。

ジュンの誰も知らないところを俺が拓いていてくんだ、ということが事実としてあって。

もう、止めらない。


ジュンのを口に含んで扱きあげてジュンは俺の口の中に吐精した。

これが、ジュンの味。

「こちらもいいですか?」

指を舐めそっと触れる。

ピクリと反応する体。

閉じられていた目を開いたジュン。

「ショウ…結婚する、の?」

微かに震える肩。

それは、快感によるものだと思っていたがそうではなかった。

「王が言ってた…ショウも、俺も…いい年だからって…ショウ…どこにもっっっ」

「行きません!どこにも!あなたがここにいろ!と言えば、私はあなたに従います。」

最後まで言わせてはならないと胸にジュンを抱く。

肩口が熱くなる。

「私の主人はあなたです。あなたが望むなら私はどこにも行きません!」

そっと、体を離すと赤い鼻を啜るジュン。

「…う…っ…」

目尻から伝う涙を掬うように舐めあげる。

「泣かないで…」

ジュンが俺の首に腕を回してきた。

「続き…シテ…」

暗闇の中に涙だけが月明かりで艶めいている。

頷いて、舌を胸の尖りに移した。

脚の先から、指の先まで。

俺を刻みつけるように。

指をもう一度、そこに沿わせ中へ押し入る。

硬く閉ざされた中は、熱い。

早く、小さく息を吐くジュンを見るだけで胸がいっぱい。

だけど、止められない。

「指、増やしますね。」

グチュ、グチュという音とジュンと俺の荒い息遣いが納屋の中を行き来する。

あんなに寒かったのに、体も心も、全てが熱い。

「挿れますね…」

俺のを押し付けた。





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