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僕は君を連れてゆく

第6章 ☆気象戦隊☆ARASHIレンジャー☆part2


机は教卓を正面に一列に並んでいた。

「俺の席は…」

大野、二宮、櫻井、相葉、松本

の並びだった。

「相葉さんとは離れちゃった…」

グリーンのラインが入った机に近づいて椅子に手をかけた。

ドアと反対側は窓だった。

大きな窓で光がたっぷり入る。

太陽が眩しくて目をつむった。


ガラガラっと、ドアを開けた音がしてドアの方へ顔を向けた。

太陽を見ていたせいでよく見えない。

「おはよう。ニノ。」

この声。

「相葉さん?」

やっと目が慣れてきて、

「おはよう。相葉さん。」

「一番だと思ってきたのにニノが先だったか~」

そう言いながら、窓に向かっていく。

やっぱり、背が高くて手足が長い。

「やっぱ、高いね~!!下見ると、おしりの穴キュッってなるよ!」

自分のおしりをモミモミしてる。

「フフフ。」

「あっ!俺とニノ、今日、日直だ!日直なんて中学以来?」

「そうだね。」

相葉さんは黒板に落書きを始めた。

チョークとか久しぶり~とか、黒板消し、ドアに挟んで落としたよね?とか。

昔の思い出を話してくれた。

「みんな、遅いね…」

そうだ。
相葉さんと学校みたいだ、なんて浮かれていたけど、ここに来たのには理由があったんだ。

ヒーローになるんだ。

「俺達がヒーローなんて…信じられないよね?」

「そうだね…」

腕つけた変身様のアイテムを触った。

「これの使い方も今日、教わるのかな?」

「下の受付の山田くんはそう言ってたよね…」

「あの子、綺麗な顔してたよね~」

なにそれ。

「女の子みたいにお肌ツルツルだったよ。ハタチだって!」

「聞いたの?」

なにそれ。

「うん。気になるじゃん。あっ、ニノは何歳?」

「25才だよ。」

男を綺麗とか言っちゃって…

歳まで聞いて…


俺はなんでこんなにイライラしてるんだろう。

ヒーローなんて…

そんなのやってらんないよ…

「ニノ!頑張ろうね?」

「うん。」

この太陽みたいに眩しい笑顔を前にするとどうしても嘘がつけない。

ヒーローどころじゃないよ…





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