僕は君を連れてゆく
第45章 ただ、ただ、愛しい
岡田先生と櫻井先生の関係は、
俺の母さんと父さんのようで。
たまたま、母さんには俺、が出来たけど。
岡田先生は今晩、櫻井先生の家に行くんだろう。
「…キモ…」
「かずは、来週も病院だろ?」
「…」
そうなんだ。
処方された抑制剤が俺の身体に合うか、副作用はでてないか、そんなことを聞かれるんだろう。
俺は飲んでない。
だって…
まだ、自分がΩだと受け入れられない。
「かず、ちゃんとしてくれよっ、マジで」
真剣な顔で俺の正面に立つ雅紀。
「お前に関係ないだろ…なんだよ、俺がいつ、お前に迷惑かけたんだよ、ほっとけよ」
雅紀を睨み付け雅紀を置いて教室に戻る。
なんで、なんで…
なんで、そんな顔するんだよ…
なんで、お前が悲しそうなんだよ…
ドンっと人にぶつかった。
「「あっ、いて…」」
「ごめん…」
「いってぇ。かずじゃん!なに?泣いてんの?」
ぶつかった相手は潤だった。
潤とは高校に入ってからの付き合い。
賢くて優しいし、スポーツマンだ。
何より、容姿は学校一だと俺は思ってる。
「泣いてなんか…」
「なんかあった?」
潤の家は政治家で、いずれ潤もおじさんの跡を継いでいくんだろう。
そんな、潤の家は厳しくもあって。
付き合う友人にも口をだしてくるといつか言ってたの思い出した。
「関係なぃ…」
「え?なに?聞こえないって」
「関係ないって言ってんの、ほっとけよ」
そう言い放って見た潤の顔は悲しそうで。
さっきの雅紀の顔と同じだ。
みんな、俺をかわいそうと思ってるんだ。
だから、俺をあんな目で見るんだ…
教室に入って席につく。
何も聞きたくないから、イヤホンをつけて。
何も見たくないから、寝てやる。
夢の世界へ行くことにした。
俺の母さんと父さんのようで。
たまたま、母さんには俺、が出来たけど。
岡田先生は今晩、櫻井先生の家に行くんだろう。
「…キモ…」
「かずは、来週も病院だろ?」
「…」
そうなんだ。
処方された抑制剤が俺の身体に合うか、副作用はでてないか、そんなことを聞かれるんだろう。
俺は飲んでない。
だって…
まだ、自分がΩだと受け入れられない。
「かず、ちゃんとしてくれよっ、マジで」
真剣な顔で俺の正面に立つ雅紀。
「お前に関係ないだろ…なんだよ、俺がいつ、お前に迷惑かけたんだよ、ほっとけよ」
雅紀を睨み付け雅紀を置いて教室に戻る。
なんで、なんで…
なんで、そんな顔するんだよ…
なんで、お前が悲しそうなんだよ…
ドンっと人にぶつかった。
「「あっ、いて…」」
「ごめん…」
「いってぇ。かずじゃん!なに?泣いてんの?」
ぶつかった相手は潤だった。
潤とは高校に入ってからの付き合い。
賢くて優しいし、スポーツマンだ。
何より、容姿は学校一だと俺は思ってる。
「泣いてなんか…」
「なんかあった?」
潤の家は政治家で、いずれ潤もおじさんの跡を継いでいくんだろう。
そんな、潤の家は厳しくもあって。
付き合う友人にも口をだしてくるといつか言ってたの思い出した。
「関係なぃ…」
「え?なに?聞こえないって」
「関係ないって言ってんの、ほっとけよ」
そう言い放って見た潤の顔は悲しそうで。
さっきの雅紀の顔と同じだ。
みんな、俺をかわいそうと思ってるんだ。
だから、俺をあんな目で見るんだ…
教室に入って席につく。
何も聞きたくないから、イヤホンをつけて。
何も見たくないから、寝てやる。
夢の世界へ行くことにした。