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僕は君を連れてゆく

第6章 ☆気象戦隊☆ARASHIレンジャー☆part2


ふと、隣を見たら大野さんが手首をさすっていた。

腕につけていたアイテムは外され、机の上にあった。

そして、その手首の内側に小さいアザのようなものが見えた。

「ヒガシさん。その…目的って…」

翔さんが質問している。

「ロボットをより、人間らしく造る。それにも何か理由があるんだと、私は考えてる。」

「より、人間らしくすることで、やりやすく…ってことですね。」

「ねぇ、人間らしくすれば助かるんだよね?俺たち。仕事を手伝ってもらったりさ…それを犯罪って…俺、よくわかんない。」

相葉さんは眉を下げて悲しそうな顔をしている。

優しい人なんだな…

「ロボットなのか、人間なのか見分けがつかないくらいになっているんだ。」

「気がついたら、ロボットが自分の変わりをしていた…って可能性があるのかも…」

潤くんが恐ろしいことを言った。

まさか、自分の変わりをロボットが…

みんなが黙り込んだ。

こんな世の中…俺たちがヒーローになったって何も出来やしない…

やっぱり、ヒーローなんて無理だよ…

「俺たちのために働いてくれるロボットには感謝しなくちゃいけないね。」

相葉さんが口を開いた。

「当たり前だと思ってたよ。朝起こしてくれるの。母ちゃんが忙しいときに飯作ってくれるの。でも、立派なロボットだったら、きっと感謝されたら喜ぶんじゃないかな?」

「でも、ロボットだぞ。感情なんて…」

「ないけど…それでも、力を貸してくれたら感謝しなくちゃ…」

相葉さんが言いたいことも潤くんの言いたいこともわかる。

「生活に欠かせないロボットたちが犯罪に使われているのは事実だ。ロボットだから罪に問えないんだ。だから、それらを動かしている根源を絶たないと…感情なんてロボットにはないが、俺たちにはあるだろう。犯罪を許してはならない。自分勝手な欲望のためにロボットを扱うあいつらを…」


「俺たちは何をすればいいんですか?」

みんなが真っ直ぐ、東山を見ていた。

俺でも力になれるのかな?



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