僕は君を連れてゆく
第46章 助手席
松潤とはこの大学のテニスサークルで知り合った。
俺は元々、バドミントンをやったことがあって。
ものすごい勧誘の勢いにのせられてはいっちゃったんだけど。
松潤はサークルの部長の櫻井先輩と知り合いではいってきたそうだ。
俺はそこで恋をした。
恋の相手は櫻井先輩の同級生、二宮和也。
あまりの童顔に先輩だなんて、思えなくて。
タメ口で話しかけたら、すごく、冷たい目で睨まれたんだ。
ただ、遠くから見てるだけで良かった。
幽霊部員のニノ先輩は、
たまに櫻井先輩に引っ張られて顔を出してくれる程度。
校内で会うのは一苦労だった。
でも、いつもニノ先輩を探してた。
見かければ声をかけて。
俺といると楽、なんて言われたこともある。
そんな俺に松潤はすぐに気がついて。
男を好きになる俺を否定もせずにそばにいてくれた。
そんな生活を半年ほどしてて、急に松潤が
「二宮先輩はやめとけよ」
と言った。
松潤に否定されるなんてって、ショックもあったけど、
意地になってこの気持ちを貫くぞって。
松潤がニノ先輩のことでなにかを俺に伝えようとしてくるのは気がついていたけど、気がつかないフリしてニノ先輩への想いへを募らせていた。
松潤は松潤で、今日みたいに迎えにきてくれたりと俺のそばにいた。
「知ってたの?」
「なにが~」
「ニノ先輩と相葉ちゃんのこと…」
「………」
車は赤信号で止まった。
俺は元々、バドミントンをやったことがあって。
ものすごい勧誘の勢いにのせられてはいっちゃったんだけど。
松潤はサークルの部長の櫻井先輩と知り合いではいってきたそうだ。
俺はそこで恋をした。
恋の相手は櫻井先輩の同級生、二宮和也。
あまりの童顔に先輩だなんて、思えなくて。
タメ口で話しかけたら、すごく、冷たい目で睨まれたんだ。
ただ、遠くから見てるだけで良かった。
幽霊部員のニノ先輩は、
たまに櫻井先輩に引っ張られて顔を出してくれる程度。
校内で会うのは一苦労だった。
でも、いつもニノ先輩を探してた。
見かければ声をかけて。
俺といると楽、なんて言われたこともある。
そんな俺に松潤はすぐに気がついて。
男を好きになる俺を否定もせずにそばにいてくれた。
そんな生活を半年ほどしてて、急に松潤が
「二宮先輩はやめとけよ」
と言った。
松潤に否定されるなんてって、ショックもあったけど、
意地になってこの気持ちを貫くぞって。
松潤がニノ先輩のことでなにかを俺に伝えようとしてくるのは気がついていたけど、気がつかないフリしてニノ先輩への想いへを募らせていた。
松潤は松潤で、今日みたいに迎えにきてくれたりと俺のそばにいた。
「知ってたの?」
「なにが~」
「ニノ先輩と相葉ちゃんのこと…」
「………」
車は赤信号で止まった。