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僕は君を連れてゆく

第46章 助手席

【おまけ】

「はい、おりるよ」

助手席のドアを開けてくれた。

「ありがとう」

恋人っぽい、このやり取り…照れる…

付き合い初めてからわかったんだけど、松潤は恋人にとても甘いんだ。

俺はこの守られてる感がとても心地好くて、愛されてる感が嬉しくて。

「お邪魔します」

松潤の部屋にお泊まりするのは今日が初めて。

学生の一人暮らし。部屋に入ればすぐにベットで。

今日、ここで…、ついに…

「シャワー浴びる?」

「シャワー?あ、シャワーね…松潤は?」

「先に入っていいなら、俺、先浴びるけど?」

「じゃ、じゃぁ、お先にどうぞ」

松潤はバスタオルを持ってシャワーへ行った。

「ふぅ~」

どうしよぅ…

ベットしか腰をおろすところはないんだけど、なんか、
それって、ね?

それを、それしか頭にないみたいじゃない?

確かに、それを、期待してるんだけど、でも、ね…

どうしよぅ…

てな、ことをグルグル考えていたらバタンとお風呂のドアが開く音がして俺を呼ぶ声が。

「智っ!悪いんだけどシャンプーきらしてた…詰め替えの出して欲しいんだけど」

「あ、は~い」

ドアから覗くのは濡れた松潤。

しなやか筋肉のついた腕。

ゴキュと喉を鳴らしてしまった俺は、一気に体が熱くなったを感じた。

「えっと、どこ?ここ?」

「違う、上、もっとこっちに、来て」

ドアの方へ呼ばれて近づいたら、勢いよくドアが開いてお風呂場へ引っ張られてしまった。

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