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僕は君を連れてゆく

第46章 助手席

シャワーの音が響く浴室。

目が合った瞬間に抱き締められた。

洋服が濡れちゃうって思ったんだけど、耳元で感じる松潤の熱い息遣いにそんなの、ぶっ飛んでしまった。

そっと、体を離して着ているシャツを脱いだ。

濡れて張り付くTシャツ。

「智っ」

浴室の壁に押し付けられてキスをする。

松潤は不器用なはずなのに、キスをしながら俺のスウェットの中に手を入れてきて、俺のを握った。

「あんっ」

「いい?」

松潤の背中に打ち付けるシャワー。

そこからしたたるお湯が俺に流れてくる。

それにさえ、感じる。

太ももあたりに下ろされたスウェットとパンツ。

上を向く俺の。

下を見たら松潤のもカチカチになってて触ってみたくなった。

そっと、触れたら、松潤の腰が引けて
「うっ…」と呻いた。

「一緒に握って」

松潤のと俺のを握る。
上下にスライドさせるとそれに合わせて松潤が腰を動かしてきて。

「あ、これ、すごっ」

本当に挿れられてるみたいに感じる。

松潤がどんな顔してるのか見たくなって顔を見たら、
耐えるように目を閉じていて…
色っぽいってこういうことを言うんだって思った。

少しだけあいた唇から見えた舌。

もう一度、キスがしたい。

そっと、体を動かしたら松潤の目が開いた。

「智っ、ヤバい」

「潤…」

お互いの唾液を交換するように舌を絡める。

キスをしたらさらに気持ちよくてもう、限界。

「イクっ」

俺の手の中に俺のと松潤のが溢れた。

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