僕は君を連れてゆく
第47章 OTR from.BB
やっちまった…
おとりになる!なんてデカイ口をきいてたのに。
ここはどこだ?誰かの家なのは確かだけど。
俺は腕を後ろに紐で縛られてるし。
足は自由になるはずなのに、体が鉛のように重たくて動かない。
口にはガムテープ。
何か嗅がされたのか、飲まされたのか。
殴られたのか腹と右の頬が痛い。
「おーい!誰か!いないのか!」
誰かの家のはずなのに空気は冷たくて俺の掠れた声だけが響く。
窓がついてるけど、カーテンがされていて外の様子は何も見えない。
部屋のなかを見回すと、ここは女の部屋だということがわかった。
ドレッサーがあって化粧品が並んでいるし俺の後ろにあるベッドの布団は花柄だ。
「寒いな」
「薄着なんだよ、これ着る?」
聞き込みをしていて陽が落ちてくると足元から体が冷えてくる。
相葉が俺に自分のジャンパーを着せてくれた。
「お前が寒いじゃん」
「俺?平気!体温高いみたいだから、何か飲む?買ってくる」
コンビニに行くと歩く後ろ姿をそおっと見た。
あいつは、相葉は、とにかく優しい。
こんな風に、女でもないのに甘やかされている。
でも、それを心地いいと思いはじめてるのは確か。
ジャンパーからフワッと香るこの香り。
相葉の匂いと同じ。
「なに、考えてんだ…」
気持ちをごまかそうとポケットからタバコを出した。
ライターが落ちて道路の真ん中に転がる。
「あ、やべ」
追いかけてライターを拾おうとしたら、先に手が。
「あっ、すいまっ」
タオルで顔を覆われた。
「うー、うー」
足をバタバタを動かし、振りほどこうとしたら腹を殴られた。
タオルが俺の口を覆う。首を左右に振ると右の頬を殴れた。
意識を失った。
おとりになる!なんてデカイ口をきいてたのに。
ここはどこだ?誰かの家なのは確かだけど。
俺は腕を後ろに紐で縛られてるし。
足は自由になるはずなのに、体が鉛のように重たくて動かない。
口にはガムテープ。
何か嗅がされたのか、飲まされたのか。
殴られたのか腹と右の頬が痛い。
「おーい!誰か!いないのか!」
誰かの家のはずなのに空気は冷たくて俺の掠れた声だけが響く。
窓がついてるけど、カーテンがされていて外の様子は何も見えない。
部屋のなかを見回すと、ここは女の部屋だということがわかった。
ドレッサーがあって化粧品が並んでいるし俺の後ろにあるベッドの布団は花柄だ。
「寒いな」
「薄着なんだよ、これ着る?」
聞き込みをしていて陽が落ちてくると足元から体が冷えてくる。
相葉が俺に自分のジャンパーを着せてくれた。
「お前が寒いじゃん」
「俺?平気!体温高いみたいだから、何か飲む?買ってくる」
コンビニに行くと歩く後ろ姿をそおっと見た。
あいつは、相葉は、とにかく優しい。
こんな風に、女でもないのに甘やかされている。
でも、それを心地いいと思いはじめてるのは確か。
ジャンパーからフワッと香るこの香り。
相葉の匂いと同じ。
「なに、考えてんだ…」
気持ちをごまかそうとポケットからタバコを出した。
ライターが落ちて道路の真ん中に転がる。
「あ、やべ」
追いかけてライターを拾おうとしたら、先に手が。
「あっ、すいまっ」
タオルで顔を覆われた。
「うー、うー」
足をバタバタを動かし、振りほどこうとしたら腹を殴られた。
タオルが俺の口を覆う。首を左右に振ると右の頬を殴れた。
意識を失った。