無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

自分からお風呂に誘い、ベッドに誘って。

相葉は優しいから、俺の体を気遣ってくれるのは分かっていた。

体も殴られて痛いし、顔射されたせいで臭いが頭から離れないんだ。

相葉を意識するようになって、その気持ちが世間一般的で言う恋なんだ、と自覚して。

それが、実るなんて思ってなかった。

俺より大きな手が頭を撫でる度にもっと、って。

その手が他の誰かに触れる度にやめて、って。

言葉や表情に出さないくせに独占欲だけがどんどん増えて。

でも、一線を超えるのを躊躇っていた。

超えたその世界に何があるのか、見えなかったから。

「今日はここまでにしとこうか…タオル持って」

離れていく手を握った。

「…あ、その…」

「ん？」

「見てみたい」

「ん？」

「この先がどんなか」

「……」

「まさきでいっぱいになりたい」


ローションが俺のに垂らされて、そこに相葉の指が触れた。

馴染ませるようにつついたりして、一本目が入ってきた。

「あ…」

「痛くない？」

「ん」

俺の中をゆっくり、優しく進んでくる指に、
あぁ、俺たちは男なんだ、と。

反応を確かめながら、進むこの情事。

甘いだけではなくて、でも、確実に互いの気持ちが寄り添ってないと進めない。

「大丈夫？」

「ん、もっと、シテいい、からっ」

早く、俺も、相葉を、雅紀を気持ちよくしたいんだ。

「かず…いい？」

「ん、キテ…」

体の奥の奥が、もっと、もっとって欲しくなって。

時おり降りてくる雅紀のキスが、今、俺の体に起こっている変化は現実であると教えてくれる。

ヌチュと差し込まれ、俺を満たしてくる。

「あ、あ、もっと、キテッ」

「すっごい、ちぎれそっ」

「あっ…」

「はいったよ…あぁ、すごいや…かず…」

おへその辺り、その奥の奥の方に感じる。

どうして、こんなに嬉しいんだろう。