僕は君を連れてゆく
第49章 MJ倶ラブ 2nd.
彼の白くて大きな背中に腕を回した。
舌を絡めとられ彼の唾液と俺の唾液が互いの口内を行き来する。
「んっ、ふっ」
鼻から抜けるような甘い声。
俺のベルトに手をかけてくる。
「さとし…」
なんで、俺の名前、知ってんの?とか。
君は誰なの?とか。
ってか、俺、抱かれんの?とか。
さっきからたくさんのことが頭をよぎる。
「あっ…」
ズボンの上から股間をまさぐられ反応する。
腰がひけるけど気持ちよすぎるキスに頭と体は一致しなくて。
プチュと離れた唇はテカテカに光ってる。
「大丈夫、俺が抱かれるから」
赤い舌で唇をペロリと舐めて、バスタオルを外した。
「したいように、して?」
俺はシャツを脱いで彼に覆い被さった。
「ん…」
次に目が覚めたときは一人だった。
彼は誰なんだろう。
名前を聞いたような気がするけど答えてくれなかった。
いや、聞かなかったのかも。
そして、あのbar。
いつかの、バイト先で聞いたことがあった。
すっごくイケメンなマスターがいるbarがあって、マスターが気に入った人しか中に入れない。
畳まれた俺の洋服の上に一枚の紙切れが。
「MJ倶ラブ…」
それは名刺であのbarの名前だけ書いてあった。
あの夜を今でも思い出す。
舞台の台本を読みながらあの真っ黒な艶のある髪を。
通し稽古しながら俺の下で悶える彼を。
熱い彼の内側の心地よさを。
舞台の幕があがる。
まだまだ、ここで踏ん張ってやる。
おわり
舌を絡めとられ彼の唾液と俺の唾液が互いの口内を行き来する。
「んっ、ふっ」
鼻から抜けるような甘い声。
俺のベルトに手をかけてくる。
「さとし…」
なんで、俺の名前、知ってんの?とか。
君は誰なの?とか。
ってか、俺、抱かれんの?とか。
さっきからたくさんのことが頭をよぎる。
「あっ…」
ズボンの上から股間をまさぐられ反応する。
腰がひけるけど気持ちよすぎるキスに頭と体は一致しなくて。
プチュと離れた唇はテカテカに光ってる。
「大丈夫、俺が抱かれるから」
赤い舌で唇をペロリと舐めて、バスタオルを外した。
「したいように、して?」
俺はシャツを脱いで彼に覆い被さった。
「ん…」
次に目が覚めたときは一人だった。
彼は誰なんだろう。
名前を聞いたような気がするけど答えてくれなかった。
いや、聞かなかったのかも。
そして、あのbar。
いつかの、バイト先で聞いたことがあった。
すっごくイケメンなマスターがいるbarがあって、マスターが気に入った人しか中に入れない。
畳まれた俺の洋服の上に一枚の紙切れが。
「MJ倶ラブ…」
それは名刺であのbarの名前だけ書いてあった。
あの夜を今でも思い出す。
舞台の台本を読みながらあの真っ黒な艶のある髪を。
通し稽古しながら俺の下で悶える彼を。
熱い彼の内側の心地よさを。
舞台の幕があがる。
まだまだ、ここで踏ん張ってやる。
おわり