
僕は君を連れてゆく
第50章 こんなにも
「ちょっ、なんっ」
ダンっとトイレの個室に押し込まれた。
智は俺を睨むように下から見上げる。
「なんで?なんで?名前呼んでくんないの?」
「……」
個室の中は俺と智の二人きり。
「このあと、どこに行くの?あの岡田って人とナニするの?」
「そ、そんなの関係ないだろ、」
「翔くんっ」
俺の言葉を遮るような大きい声で俺の名前を呼んで、掬い上げるように口付けられた。
「んっ、」
「ふっ、翔くん」
「やめ、」
口を開けたら舌が入り込んできて。
この顔を掠める智の髪の毛。
そこから香る智の匂い。
全身が震える。
緊張から固くなってた体は智の味を感じて
力が抜けていくのが分かる。
どれくらい唇を重ねていたか。
チュッパと唇が離れると俺たちを銀の糸だけが繋ぐ。
「はぁ、はぁ」
「翔くん、ずっとずっと会いたかった…」
グッと袖で唇を拭った智は俺を正面から抱きしめた。
そんなの、俺だって、俺だって。
会いたかった。
でも、背中に腕を回すことが出来ない。
首に唇を寄せて息を吸う智の行動に、
やっとの力で立ってる俺は全てをこのまま智に
預けてしまいたくなる。
「翔くん」
「あっ」
耳の縁を智の唇がなぞり入り込んでくる。
ピチャピチャっと音が俺を包んでく。
「智…」
「んっ、翔くん」
智の腕を掴み必死に立つ。
智の手のひらが腰から背骨を伝い、前へ。
「翔くんっ」
ずっと、ずっと会いたかったんだ。
背中に腕を回そうとした。
智の首元から赤い痕が見えた。
一気に体が冷えてくのを感じた。
ダンっとトイレの個室に押し込まれた。
智は俺を睨むように下から見上げる。
「なんで?なんで?名前呼んでくんないの?」
「……」
個室の中は俺と智の二人きり。
「このあと、どこに行くの?あの岡田って人とナニするの?」
「そ、そんなの関係ないだろ、」
「翔くんっ」
俺の言葉を遮るような大きい声で俺の名前を呼んで、掬い上げるように口付けられた。
「んっ、」
「ふっ、翔くん」
「やめ、」
口を開けたら舌が入り込んできて。
この顔を掠める智の髪の毛。
そこから香る智の匂い。
全身が震える。
緊張から固くなってた体は智の味を感じて
力が抜けていくのが分かる。
どれくらい唇を重ねていたか。
チュッパと唇が離れると俺たちを銀の糸だけが繋ぐ。
「はぁ、はぁ」
「翔くん、ずっとずっと会いたかった…」
グッと袖で唇を拭った智は俺を正面から抱きしめた。
そんなの、俺だって、俺だって。
会いたかった。
でも、背中に腕を回すことが出来ない。
首に唇を寄せて息を吸う智の行動に、
やっとの力で立ってる俺は全てをこのまま智に
預けてしまいたくなる。
「翔くん」
「あっ」
耳の縁を智の唇がなぞり入り込んでくる。
ピチャピチャっと音が俺を包んでく。
「智…」
「んっ、翔くん」
智の腕を掴み必死に立つ。
智の手のひらが腰から背骨を伝い、前へ。
「翔くんっ」
ずっと、ずっと会いたかったんだ。
背中に腕を回そうとした。
智の首元から赤い痕が見えた。
一気に体が冷えてくのを感じた。
