
僕は君を連れてゆく
第50章 こんなにも
「すいません、こんな…」
智が潤に頭を下げている。
というのも、ソファーをそのままに俺の部屋に
眠りについた俺たち。
目覚めたら、隣で眠る智のおでこに唇を寄せ部屋を出たら潤がいつものようにキッチンに立っていた。
「お、は、よ」
「おはよ…随分、派手にヤったね」
ニヤニヤと俺を見る顔に、昨日のことを思い出して。
「あっ!片付ける!わりぃ」
「もう、きれいにしました…ソファーは…ダメかな…」
「あ、マジか…」
猛烈に恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
「翔くぅーん、なんで起こしてくれないの?」
「ダメだ、智!」
まだ、覚醒していない智は俺に抱きついてこようとしてくる。
大声で呼び掛けると、パチリと目を開いて俺の名前を呼んだ。
「翔くん」
「おはようございます、よく眠れましたか?」
割って入った潤。
「あ?誰?」
「松本潤と言います。同居人です」
「同居?」
「とにかく、上、着てきて…」
パンいちで、出てきた智に諭す。
「あ、はい…」
寝室へ慌てて戻っていく。
「カッコいい人だね?」
「え?そんな…何言ってっ!」
「大丈夫、俺には亮がいるから。じゃぁ、俺、出るから…」
「でも…」
「亮が迎えに来てるんだ」
「そっか…気をつけて…」
玄関まできて靴をはいた潤が俺を見る。
「?なに?」
「俺、お前にも、翔にも幸せになってほしい。
我が儘になっていいと思う」
「潤…」
「今の翔、見たことないくらい綺麗だよ」
じゃっ!と手を振って出ていった。
気を使ってくれたのがわかる。
ふりかえると智がいた。
「翔くん…」
手を差しのべてくれる。
俺はその手をとった。
もう、離さない。
そう決めて。
智が潤に頭を下げている。
というのも、ソファーをそのままに俺の部屋に
眠りについた俺たち。
目覚めたら、隣で眠る智のおでこに唇を寄せ部屋を出たら潤がいつものようにキッチンに立っていた。
「お、は、よ」
「おはよ…随分、派手にヤったね」
ニヤニヤと俺を見る顔に、昨日のことを思い出して。
「あっ!片付ける!わりぃ」
「もう、きれいにしました…ソファーは…ダメかな…」
「あ、マジか…」
猛烈に恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
「翔くぅーん、なんで起こしてくれないの?」
「ダメだ、智!」
まだ、覚醒していない智は俺に抱きついてこようとしてくる。
大声で呼び掛けると、パチリと目を開いて俺の名前を呼んだ。
「翔くん」
「おはようございます、よく眠れましたか?」
割って入った潤。
「あ?誰?」
「松本潤と言います。同居人です」
「同居?」
「とにかく、上、着てきて…」
パンいちで、出てきた智に諭す。
「あ、はい…」
寝室へ慌てて戻っていく。
「カッコいい人だね?」
「え?そんな…何言ってっ!」
「大丈夫、俺には亮がいるから。じゃぁ、俺、出るから…」
「でも…」
「亮が迎えに来てるんだ」
「そっか…気をつけて…」
玄関まできて靴をはいた潤が俺を見る。
「?なに?」
「俺、お前にも、翔にも幸せになってほしい。
我が儘になっていいと思う」
「潤…」
「今の翔、見たことないくらい綺麗だよ」
じゃっ!と手を振って出ていった。
気を使ってくれたのがわかる。
ふりかえると智がいた。
「翔くん…」
手を差しのべてくれる。
俺はその手をとった。
もう、離さない。
そう決めて。
