僕は君を連れてゆく
第51章 左斜め上
「嬉しそう」
「え?なにが?」
思いもかけない言葉を潤くんから投げられる。
「相葉くん…」
「が、なに?」
「別に?」
何で疑問系なんだよ。
嬉しそうって…頬に手をやり上がっているのかもしれない口角を下に下げようと頬を両手で挟み下に下げる。
「ってか、なに、ニノの顔!めっちゃ、ブサイクっ」
翔ちゃんに爆笑されて話題が変わって潤くんがなんで「嬉しそう」って言ったのか、聞きそびれちゃった。
放課後、潤くんと翔ちゃんと来週のテストに向けて勉強でもやろうって話になった。
「ニノん家(チ)行きたい!」
「え?うち?」
「前、いつでもいいよって言ってたよね?」
確かに言った。
翔ちゃんの家にも、潤くんの家にもお邪魔してる。
だから、次は俺の家なのは当然なんだけど…
「いや、今はちょっと…」
「ちょっとくらい汚くても気にしないよね?」
「翔くんの部屋より汚いなんてないでしょ?」
「なんだよー、てめぇ~」
翔ちゃんより汚いなんてあり得ない。
にしても…
この二人…雰囲気がなーんか違うんだよね。
「よく行くの?」
「うん?」
翔ちゃんに首を絞められてるフリをしてる潤くん。
デレデレしてるように見えるのは気のせいかなぁ。
「最近ね」
「ふ~ん」
「ニノっ!」
この声は、
「なに?」
「なにじゃないよ、何で先に帰るの?」
「そもそも、一緒に帰る約束してないし」
俺を追いかけてきたのか、息をきらしてる。
ヤンキー座りみたいに座り込んで俺を見上げ、目にかかる髪をかきあげた。
「………」
その瞬間、この間、内緒で持って帰ってきてしまった雑誌の映像が頭のなかに浮かんだ。
「え?なにが?」
思いもかけない言葉を潤くんから投げられる。
「相葉くん…」
「が、なに?」
「別に?」
何で疑問系なんだよ。
嬉しそうって…頬に手をやり上がっているのかもしれない口角を下に下げようと頬を両手で挟み下に下げる。
「ってか、なに、ニノの顔!めっちゃ、ブサイクっ」
翔ちゃんに爆笑されて話題が変わって潤くんがなんで「嬉しそう」って言ったのか、聞きそびれちゃった。
放課後、潤くんと翔ちゃんと来週のテストに向けて勉強でもやろうって話になった。
「ニノん家(チ)行きたい!」
「え?うち?」
「前、いつでもいいよって言ってたよね?」
確かに言った。
翔ちゃんの家にも、潤くんの家にもお邪魔してる。
だから、次は俺の家なのは当然なんだけど…
「いや、今はちょっと…」
「ちょっとくらい汚くても気にしないよね?」
「翔くんの部屋より汚いなんてないでしょ?」
「なんだよー、てめぇ~」
翔ちゃんより汚いなんてあり得ない。
にしても…
この二人…雰囲気がなーんか違うんだよね。
「よく行くの?」
「うん?」
翔ちゃんに首を絞められてるフリをしてる潤くん。
デレデレしてるように見えるのは気のせいかなぁ。
「最近ね」
「ふ~ん」
「ニノっ!」
この声は、
「なに?」
「なにじゃないよ、何で先に帰るの?」
「そもそも、一緒に帰る約束してないし」
俺を追いかけてきたのか、息をきらしてる。
ヤンキー座りみたいに座り込んで俺を見上げ、目にかかる髪をかきあげた。
「………」
その瞬間、この間、内緒で持って帰ってきてしまった雑誌の映像が頭のなかに浮かんだ。