
僕は君を連れてゆく
第51章 左斜め上
ダラダラと歩いてコンビニについた。
智は待ってろって店内へ入っていった。
スマホには潤くん、翔ちゃんからLINEがいくつか入ってて。
とりあえず、既読にしてポケットにスマホをしまった。
智を追って店内に入ると流行りの音楽が流れてて智は肩でリズムを取りながら雑誌を読んでた。
「ね、飲み物買うんじゃなかったの?」
「あ」
「あ、じゃねーよ!」
100円のコーヒーを買ってイートインコーナーに智は座った。
「……」
「……」
何も聞いてこないから俺も黙ってる。
「うめぇ」
智はプリンを食べてた。
ズズーとコーヒーを啜って。
「相葉ちゃん…」
急に雅紀の名前を言われて、コーヒーを吹いた。
「な、なんだよ、雅紀がどーしたんだよ」
「好きだよな…」
「はぁ?」
「ニノ、相葉ちゃんのこと好きだよなぁって思って」
「好きって…」
「キスでもしたの?」
「なんで、そんなことしなきゃならねーんだよ」
「違うの?」
「襲われかけたんだよっ!!!あっ!」
「やるなぁ、相葉ちゃん」
なんだかんだで全てお見通しなのか、俺の口が滑っただけなのか。
「逃げちゃダメだろ」
説教かよ…
「怖かったのはわかるよ、でも何も言わないで出てきちゃったら相葉ちゃんだって不安たぞ」
「でも…俺男だよ?」
「俺だって男だ」
「親友だし」
「俺だって親友だ」
「そうなの?」
「違うの?」
「怖かったんだもん」
「よしよし」
頭を撫でられて。
雅紀に掴まれた手首をさする。
「怖い思いさせるのはよくないよなぁ」
「どっちだよ」
「俺、ニノも相葉ちゃんも好きだもん」
「…なんだよ、それ」
「ずっと前から特別だろ?」
ずっと隣にいた。
俺より背が高いからいつもその顔を見上げていた。
俺の左側。
雅紀の定位置。
左斜め上をいつも見上げてた。
智は待ってろって店内へ入っていった。
スマホには潤くん、翔ちゃんからLINEがいくつか入ってて。
とりあえず、既読にしてポケットにスマホをしまった。
智を追って店内に入ると流行りの音楽が流れてて智は肩でリズムを取りながら雑誌を読んでた。
「ね、飲み物買うんじゃなかったの?」
「あ」
「あ、じゃねーよ!」
100円のコーヒーを買ってイートインコーナーに智は座った。
「……」
「……」
何も聞いてこないから俺も黙ってる。
「うめぇ」
智はプリンを食べてた。
ズズーとコーヒーを啜って。
「相葉ちゃん…」
急に雅紀の名前を言われて、コーヒーを吹いた。
「な、なんだよ、雅紀がどーしたんだよ」
「好きだよな…」
「はぁ?」
「ニノ、相葉ちゃんのこと好きだよなぁって思って」
「好きって…」
「キスでもしたの?」
「なんで、そんなことしなきゃならねーんだよ」
「違うの?」
「襲われかけたんだよっ!!!あっ!」
「やるなぁ、相葉ちゃん」
なんだかんだで全てお見通しなのか、俺の口が滑っただけなのか。
「逃げちゃダメだろ」
説教かよ…
「怖かったのはわかるよ、でも何も言わないで出てきちゃったら相葉ちゃんだって不安たぞ」
「でも…俺男だよ?」
「俺だって男だ」
「親友だし」
「俺だって親友だ」
「そうなの?」
「違うの?」
「怖かったんだもん」
「よしよし」
頭を撫でられて。
雅紀に掴まれた手首をさする。
「怖い思いさせるのはよくないよなぁ」
「どっちだよ」
「俺、ニノも相葉ちゃんも好きだもん」
「…なんだよ、それ」
「ずっと前から特別だろ?」
ずっと隣にいた。
俺より背が高いからいつもその顔を見上げていた。
俺の左側。
雅紀の定位置。
左斜め上をいつも見上げてた。
