
僕は君を連れてゆく
第51章 左斜め上
俺の部屋にニノ以外のやつがいるなんて
久しぶりで、ちょっとテンションが上がる。
でも、勉強となるとノートや教科書を開いても
ちんぷんかんぷんで。
なんで、同じだけ時間があるのに頭の出来に差が
あるのかなぁ。
ニノが俺に一生懸命、数学の公式を説明してくる。
全然意味がわからなくて、ニノの綺麗な頭の形を
眺める。
ニノならシルエットでわかるな。
この頭の形だって、立ち姿だって、足を組む姿だって、すぐにわかる。
「だから、ここはこの公式なんだって」
少し上目遣い気味の視線がなやましい。
教科書を人差し指でトントンと叩く。
その指に舌を這わせたら、ニノはどんな顔を
するんだろう。
下唇を少し噛んで高い喘ぎ声を出すんだろうか。
やべぇ、もう、勉強なんて無理だ。
頭のなかはニノのいかがわしい姿でいっぱい。
翔ちゃんがトイレに行って松潤は電話で部屋を出た。
思いがけない二人きり。
ニノは少し俺から離れた。
だから、
「ね、ニノ、ティッシュ取って」
ベッドの上にあるティッシュをとってもらおうと声をかけて。
わざわざ、立ち上がらなくても届きそうで、
でも届かないくらい。
ニノはやっぱり体を伸ばしてティッシュをとろうとしてて、腕を伸ばしたら白いお腹と緑のパンツが見えた。
それを見たらもう我慢なんて出来なくて。
ニノに覆い被さった。
怯えた瞳をしたニノは小さくて。
ますます、興奮した。
だから、つい聞いてしまった。
「どう思った?」
ニノは耳が赤くなって、次に頬を赤くした。
やっぱり、そうだ。
ニノだった。
だけど、返事を聞く前に翔ちゃんたちが帰ってきてニノは逃げるように俺の部屋から出ていった。
久しぶりで、ちょっとテンションが上がる。
でも、勉強となるとノートや教科書を開いても
ちんぷんかんぷんで。
なんで、同じだけ時間があるのに頭の出来に差が
あるのかなぁ。
ニノが俺に一生懸命、数学の公式を説明してくる。
全然意味がわからなくて、ニノの綺麗な頭の形を
眺める。
ニノならシルエットでわかるな。
この頭の形だって、立ち姿だって、足を組む姿だって、すぐにわかる。
「だから、ここはこの公式なんだって」
少し上目遣い気味の視線がなやましい。
教科書を人差し指でトントンと叩く。
その指に舌を這わせたら、ニノはどんな顔を
するんだろう。
下唇を少し噛んで高い喘ぎ声を出すんだろうか。
やべぇ、もう、勉強なんて無理だ。
頭のなかはニノのいかがわしい姿でいっぱい。
翔ちゃんがトイレに行って松潤は電話で部屋を出た。
思いがけない二人きり。
ニノは少し俺から離れた。
だから、
「ね、ニノ、ティッシュ取って」
ベッドの上にあるティッシュをとってもらおうと声をかけて。
わざわざ、立ち上がらなくても届きそうで、
でも届かないくらい。
ニノはやっぱり体を伸ばしてティッシュをとろうとしてて、腕を伸ばしたら白いお腹と緑のパンツが見えた。
それを見たらもう我慢なんて出来なくて。
ニノに覆い被さった。
怯えた瞳をしたニノは小さくて。
ますます、興奮した。
だから、つい聞いてしまった。
「どう思った?」
ニノは耳が赤くなって、次に頬を赤くした。
やっぱり、そうだ。
ニノだった。
だけど、返事を聞く前に翔ちゃんたちが帰ってきてニノは逃げるように俺の部屋から出ていった。
