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僕は君を連れてゆく

第53章 ミモザイエロー

Kazunari



みんながソワソワしてるのか、俺がソワソワしてるのか。

「あいばまさき?海老蔵に似てね?」

「海老蔵見たことある?」

潤くんは以外と尻に敷かれるタイプみたいで。

あみちゃんの的確なツッコミがブンブン入ってくる。

「智さん、飲んでください!」

「いや、みきちゃんが飲みなよ」

「で、あなたは誰?」

「二宮さん、この前話したじゃないですか!」

「みきの彼氏の大野さん!」

あみちゃんがみきちゃんの変わりに紹介してくれた。

同棲の件はどうなったんだろう…気になる…
けど、聞いていいのか…

「智さんは松潤の高校の先輩なんです」

「そうなんだ」

「おぉ!」

潤くんが変な声を出した!

「なにその声?キモ!」

「は?なんだって?」

「まぁまぁ…ね?仲良くしなよ」

あみちゃんの薬指に光るリング。

正式なプロポーズを受け来年、結婚式をあげるそうだ。

「さすが、松潤!いい指輪買ったね!」

「あみちゃんのドレス姿綺麗だろうな」

「あぁ!」

「こんどはなに?」

またもや、おかしな声を出した潤くんにツッコむ
あみちゃん。

「俺、スゴいこと思い付いちゃった~!言っていい?」

俺たちは顔を見合わせる。

「みんなで結婚式あげればいいじゃん!!!」


「それ!いいね!」

「雅紀!」

潤くんの提案に返事したのは、雅紀だった。

「お待たせ、和」

「うん…」

「「おやおや…」」

「「ほぉ、ほぉ…」」

「なんだよ?」

「可愛い顔してる~!二宮さん!」

「うん、もうラブラブビーム出過ぎ!」

「ビーム?」

雅紀は俺のとなりに座り、ビールを注文した。

「初めまして、相葉雅紀です」

頭を下げた。

胸がキューンとした。

それぞれに自己紹介をして、どちらが告白したのかって話になった。

「うちはコイツ 」
とあみちゃんを指差す潤くん。

「いやいや、あなたが、どーしてもって頭を下げるから」

「なんだと!」

「なによ!」

「まぁまぁ…」

このやり取り何回目だ?

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