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僕は君を連れてゆく

第54章 ただひとつの答え

エレベーターがとまりドアがあく。
2階の左の一番、端っこ。


やっぱり…いた…

「あ♡翔さん♡」

耳と尻尾が見える…

「家の中にいろって言ってるだろ」

ドアを開けて入る。

俺の後にくっついてついてくる。

「おかえり、翔さん♡」

ギュウと抱き締められる。

ちょっと上目遣いに俺を見て頬にキスをする。

「こらっ!うがいしてないんだから、ダメだ」

「えー、大丈夫だよぉ。ねぇ?お腹空いた?」

上着を脱いだら潤がハンガーを持ちかけてくれて。

鞄もいつもところに。

「いや、食ってきた」

「えー!そうなの?なぁーんだ」

尻尾と耳がパタリと折れて途端に元気がなくなる。

キッチンに入ったら鍋からいい匂いがして。

「なんだ?なんか作ったのか?」

蓋を開けたら湯気も。

「肉じゃが作ったんだ、ほら、食べたいって言ってたからさ」

「ご機嫌とってどうするつもりだったんだ?」

「別に、機嫌を取ろうなんて…」

冷蔵庫に背に潤を追いやる。

「じゃぁ、何が欲しいんだよ?」

「わかってるくせに…」

ネクタイをゆるめて、そのまま唇を塞いだ。

「…んっ、ふっ」

俺の首に腕を回して必死に食らいついてくる潤の舌。

口角から垂れる唾液を追って舌を滑らす。

「あっ…はぁん、ふっ…ん」

「もう、硬くしてんじゃん…昨日も散々したのに」

「だってぇ…あぁ…しょ、さぁん」

パーカーを脱がして首筋にキスをする。

Tシャツをまくると鍛えられてるお腹が見えた。

胸の尖りを指ではじくと顎を持ち上げて全身を震わせる。

腰がひけてきちゃって胸を突き出すような格好になっていく。

スウェットの中に手を差し込むと主張するソレを確認できた。

「我慢、してたか?」

「…っあ …しょうさぁん…」

勃ちあがるソレを口に含み舌で扱きあげる。

「でちゃうよ…」

見上げると小指を咥え目に涙を溜めて俺を見下ろす。

そろそろ…

ジュッと吸うと潤は吐き出した。

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