僕は君を連れてゆく
第54章 ただひとつの答え
「えっ?待ってよぉ…そんなぁ…」
普段なら歩くけど、ここぞとばかりにタクシーに乗った。
後部座席で潤の膝に触れた。
膝から太ももへ手のひらを滑らせた。
ピクリと肩を動かした潤は俯いてしまった。
車内は暗くて。
でも、きっと、その耳は赤く染まってるはずだ。
このあとのことを期待させたくて。
我慢させた分、思いきり抱いてやる。
部屋に着くなり寝室へ潤を押し込んだ。
「あ…ふぅ…んぁん…」
ダボっとしたパーカーの中に手を差し込んで
脇腹を撫でる。
しっとりと汗ばんだ肌と柔らかい触り心地。
「ね…あぁ…ん」
俺の指先は潤を喜ばせるためにある!なんて
思ってしまうくらい、甘い声を響かせる。
「ここだろ?」
期待に膨れ上がってるのはここも同じ。
胸の先についてる小さい粒。
「あんっ…もう…」
パーカーを脱がして現れたのは、ぷっくりと腫れ上がった乳首。
「好きだなぁ…ここ」
左側を口に含んで吸い上げる。
「ね、もぅ」
もう…待てない…
ズボンの中で窮屈そうにしてる俺たちの。
ズボンを脱がしたら潤のが勢いよく飛び出した。
いつもなら、手を使うところだけど…
今日はこっちだ。
「こっち…」
うつぶせにして、おしりを高くさせる。
「え…やだぁ…」
「やだ、じゃねぇよ、いつも抱いてくれって言ってたろ?」
本来ならちゃんとしたものがあるんだ。
我慢なんて言いながら、きちんとネットで買ったんだ。
クローゼットの中に入ってるけど。
白いお尻に初めてみる他人(ヒト)の蕾。
ピンク色で小さく息づいてる。
めちゃくちゃ、興奮する。
お尻をやわやわと揉むと潤が体を捩って鳴く。
なにも言わず、ソコを舌でつついた。
「ぁぁぁ…」
声にならない声ってのは…なんで、こんなに
興奮するんだよ。
「とことん、味わってやる」
潤の蕾に吸い付いた。