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僕は君を連れてゆく

第59章 巡る季節のなかで


「ぁん…んっ…ン、ン、」

「和、エロい…」


俺の中に雅紀さんがいる。


ぎゅうぎゅうに締める付けてしまうのは気持ち善すぎるから、許してほしい。


「っつ…そんな締めんなって…」

「わかっ、ンないっ…、キモチぃの…」


肌と肌とがぶつかる音に混ざるやらしい音はどんどん大きくなっていく。


「もう、グチャグチャだよ…ここ…濡れ濡れだよ」

「言わ…ない、でよっ…ン、ぁん…」


俺の名前を呼ぶ声は熱くて。

「名前、呼んでっ」

「和っ…あぁ…和也…」


「まさ、きっ…イクっ…」

奥の奥まで雅紀さんをたくさん感じて。


「和…、めっちゃ、エロかった…」

「なにそれ」

「可愛いんだもん…和ぅ」

ベトベトな体を気にする暇もなく俺を抱き締める。

それから、雅紀さんはいつも俺をお風呂に連れていってくれて。

お風呂から出てもせっせと世話を焼いてくれる。

「無理させちゃったかな?」

「大丈夫だよ」

ベッドに入っても俺を雅紀さんの腕のなかに招いてくれて。

「おやすみ、和」

チュッとオデコに口づけされて眠るんだ。

「おやすみなさい」

心なかで大好きって何回も繰り返す。

それと同じくらい、ありがとうって。

それの100倍くらい、俺のこと嫌いにならないで、って。

瞼がくっつくその瞬間まで雅紀さんの寝顔を見つめるんだ。


会いに行こうって言ってるけど…

本当かな。


雅紀さんがいれば、俺も頑張れるかな。



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