テキストサイズ

僕は君を連れてゆく

第59章 巡る季節のなかで

〈おまけ 翔×潤〉

「あぁ…ぅん…」

「潤…」

「強いっ!ぁん!もぅ…壊れちゃう」

「もう、トロトロじゃねーか」

「翔さァんっ!好きっ」

「あぁ、俺も好きだっ」





今日は休みだからと朝から起こされて、連れていかれたのは近所のスーパー。
カートを押す潤のあとをついていく。

スキニーのジーンズのおかげで潤の長い足の形が
よく見える。
その中身は白くて艶々でほどよい筋肉があるあの足がある。

「ん?何か面白いのあった?」

「なんで?」

「顔がニヤニヤしてたから」

顔に出ちゃってるか…
それは、それは、俺ってば。

「うまそうだなぁって」

「え?何?何か食べたいのあった?」

体を寄せて顔を近づけて。

「潤が食べたい」

そっと、囁く。

「え?」

ポッと頬を赤く染めて俺を見つめる。

「なぁ、早く帰ろうぜ」

「なんで、もう~」

カートをそのまま押してレジに並ぶ。

後ろにピタっとくっついて、背中をそっと撫でる。

「やだって!やめてよ」

「うん?背中にゴミついてたよ」

「ウソっ!絶対にウソだもん!」

長い睫毛を羽ばたかせ、俺を見つめる。

少し潤んでるのはこのあとを期待してるから。

会計を済ませ、車に荷物を積む。

「帰り、俺運転するよ?」

「いいの?」

「うん!」

助手席に乗り込んで前をまっすぐ見据える潤を見る。

何も疑わない、その横顔。

「潤」

「なぁに?」

グッと肩を引き寄せ顎を掴み唇を塞いだ。

「んっ…」

「潤…」

漏れる吐息と絡み合う水音。

クチュっと唇を離すと。

ほぉう、と息を吐いた。

「まだ、食べれるでしょ?」

アクセルを踏む潤。

ギンギンに主張する俺の中心。

「まだまだ食えるな」

「お腹空かせた分、きっと、美味しいよ?」

チラっと俺を見て言う。
どこで覚えてくだよ、そんな台詞。

期待させるつもりが、俺のが我慢出来なくなりそうだ。

【めでたし、めでたし】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ