僕は君を連れてゆく
第62章 夢の向こう側 MN
「あれ?帰ってたの?」
ヨレヨレのTシャツの裾から手を突っ込んで腹を掻きながら訪ねてきた。
「さっきね。てかさ、連絡したんだけど?なんで出ないの?」
ソファーに挟まれてるスマホを睨み付けるように視線を送った。
かずはドサッとソファーに腰を下ろしてスマホを手に取った。
「うわっ!ずいぶん、電話くれたんだ」
スマホの画面の上を指を滑らせながらそう言った。
「当たり前だろ!飯、どうすんのかな?とか思って連絡すんだろ」
少しカチンときて大きめの声が出た。
「はいはい、俺が悪かったよね。ごめん、ごめん」
なだめるような言い方。
頭にきた。
「悪かったよね、ってなんだよ」
「なに?そんな怖い顔して、ほら、お風呂入ってくれば?」
俺の顔なんて見ないでゲームの片付けを始めようとした。
「ごめん、ごめんって…本当にそう思ってる?先に帰ってきて飯食ったなら連絡入れてくれって前も言ったよね?脱ぎっぱなし、やりっぱなし、食べっぱなし!何にもやらねぇのな」
「悪かったって。今日は撮影巻いたからちょっと夢中になりすぎちゃったんだって。次はちゃんとするから」
床から缶ビールを手に取りシンクに持ってこようとしたら転がってたコントローラーを踏みそうになった。
それを避けたら缶ビールが手から落ちた。
そして、中身が飛び出して俺の部屋着のスウェットにかかった。
「なにしてんだよっ!」
俺はニノの体をトンと押した。
体勢を崩したままだったニノはそのまま床にドンっと倒れてしまった。
「いってっ」
「すぐに片付けないからだろ」
大丈夫?
より先にそう口にした。
かずは顔を歪ませていて、足首をゴシゴシと擦っていた。
「おい!そんな痛いの?」
足首に触れようと手を伸ばした。
「何ともないから」
体を丸めて俺の手が足首に触れないように隠した。
ヨレヨレのTシャツの裾から手を突っ込んで腹を掻きながら訪ねてきた。
「さっきね。てかさ、連絡したんだけど?なんで出ないの?」
ソファーに挟まれてるスマホを睨み付けるように視線を送った。
かずはドサッとソファーに腰を下ろしてスマホを手に取った。
「うわっ!ずいぶん、電話くれたんだ」
スマホの画面の上を指を滑らせながらそう言った。
「当たり前だろ!飯、どうすんのかな?とか思って連絡すんだろ」
少しカチンときて大きめの声が出た。
「はいはい、俺が悪かったよね。ごめん、ごめん」
なだめるような言い方。
頭にきた。
「悪かったよね、ってなんだよ」
「なに?そんな怖い顔して、ほら、お風呂入ってくれば?」
俺の顔なんて見ないでゲームの片付けを始めようとした。
「ごめん、ごめんって…本当にそう思ってる?先に帰ってきて飯食ったなら連絡入れてくれって前も言ったよね?脱ぎっぱなし、やりっぱなし、食べっぱなし!何にもやらねぇのな」
「悪かったって。今日は撮影巻いたからちょっと夢中になりすぎちゃったんだって。次はちゃんとするから」
床から缶ビールを手に取りシンクに持ってこようとしたら転がってたコントローラーを踏みそうになった。
それを避けたら缶ビールが手から落ちた。
そして、中身が飛び出して俺の部屋着のスウェットにかかった。
「なにしてんだよっ!」
俺はニノの体をトンと押した。
体勢を崩したままだったニノはそのまま床にドンっと倒れてしまった。
「いってっ」
「すぐに片付けないからだろ」
大丈夫?
より先にそう口にした。
かずは顔を歪ませていて、足首をゴシゴシと擦っていた。
「おい!そんな痛いの?」
足首に触れようと手を伸ばした。
「何ともないから」
体を丸めて俺の手が足首に触れないように隠した。