僕は君を連れてゆく
第62章 夢の向こう側 MN
打ち合わせはやっぱり熱が入ってしまって
あっという間に時間が過ぎていった。
「このへんにしようか…」
家まで送り届けてもらう車の中でもう一度、
携帯を見たけど、返事はなかった。
でも、きっと。
ううん。絶対に家にいる。
「お疲れさまでした。明日は9時に迎えに…
「あっ!ねぇ。ニノも一緒にいるから…」」
「二宮さん?」
「うん。ニノのマネにも言っておいて。どっちかが迎えに来てくれればいいから」
「はい…、わかりました」
マネージャーは不思議な顔をしていたけど、
これでいいんだ。
夢だなんて。
そんな風に思ってたなんて。
玄関を開けたらやっぱり、片方だけ転がってるスニーカーがあって。
リビングから漏れる灯りに、俺ともう一人の家主がいることを知らせてくれる。
「ただいまぁ」
覗いたらソファーの下に座って座面に顔を乗せて眠ってるかずがいた。
キッチンに入ると買ってきたのだろう惣菜が並んでいた。
「かず!かず…ただいま」
目をコシコシと擦りながら起き上がった。
「俺、寝てたね…ごめ…」
寝起きの舌足らずなしゃべり方。
すぐに立ち上がろうとしたその体を抱き締めた。
「どうしたの?」
「ただいま」
「うん?おかえりなさい」
「ただいま、かず」
「なに?なんか変だよ…やだな、怖いんだけど」
「話そう、みんなに。俺たちのこと」
「あぁ、そのこと?いいよ、変に気を使わせてごめんね」
少し、おしりをズラして俺から距離をとる。
「気を使うか…じゃぁ、聞いていい?昨日はどこ行ってたの?」
「どこって…相葉さんの家だよ」
かずは立ち上がりキッチンに入った。
買ってきてくれて惣菜をお皿にうつしてレンジにいれた。
「あ、ご飯炊いてないや…」
「冷凍のもなかった?」
「見てみる」
あっという間に時間が過ぎていった。
「このへんにしようか…」
家まで送り届けてもらう車の中でもう一度、
携帯を見たけど、返事はなかった。
でも、きっと。
ううん。絶対に家にいる。
「お疲れさまでした。明日は9時に迎えに…
「あっ!ねぇ。ニノも一緒にいるから…」」
「二宮さん?」
「うん。ニノのマネにも言っておいて。どっちかが迎えに来てくれればいいから」
「はい…、わかりました」
マネージャーは不思議な顔をしていたけど、
これでいいんだ。
夢だなんて。
そんな風に思ってたなんて。
玄関を開けたらやっぱり、片方だけ転がってるスニーカーがあって。
リビングから漏れる灯りに、俺ともう一人の家主がいることを知らせてくれる。
「ただいまぁ」
覗いたらソファーの下に座って座面に顔を乗せて眠ってるかずがいた。
キッチンに入ると買ってきたのだろう惣菜が並んでいた。
「かず!かず…ただいま」
目をコシコシと擦りながら起き上がった。
「俺、寝てたね…ごめ…」
寝起きの舌足らずなしゃべり方。
すぐに立ち上がろうとしたその体を抱き締めた。
「どうしたの?」
「ただいま」
「うん?おかえりなさい」
「ただいま、かず」
「なに?なんか変だよ…やだな、怖いんだけど」
「話そう、みんなに。俺たちのこと」
「あぁ、そのこと?いいよ、変に気を使わせてごめんね」
少し、おしりをズラして俺から距離をとる。
「気を使うか…じゃぁ、聞いていい?昨日はどこ行ってたの?」
「どこって…相葉さんの家だよ」
かずは立ち上がりキッチンに入った。
買ってきてくれて惣菜をお皿にうつしてレンジにいれた。
「あ、ご飯炊いてないや…」
「冷凍のもなかった?」
「見てみる」