僕は君を連れてゆく
第62章 夢の向こう側 MN
寝室のクローゼットからそれを取り出してきた。
左手を出すように見つめるとおずおずと左手を出した。
「夢みたい、なんて言わせてごめんね。夢じゃないよ、夢のような時間ではあるかもしれないけど」
左手の薬指にそれを差し込む。
「なにそれ…はずっ」
かずがもう一つを俺の薬指に。
かずの手をとり窓辺に連れていく。
そこにはネモフィラの鉢植えが。
「また、咲かせようよ」
「うん…」
かずがキッチンからコップに水を入れて持ってきた。
呼吸するように土が水を吸っていく。
そっとかずを抱き締めると腕が背中に回った。
「明日の迎えは…」
「9時」
「よし!」
お姫様抱っこしてやる。
「え!やだ!おろして」
「重いんだから動くなよ」
「じゃあ、おろしてくれればいいじゃん」
「やりたいんだよ、俺が」
「…っつ…じゃあ早く連れてって!」
寝室のベッドにかずを沈める。
恥ずかしいらしく俺の顔を一向に見ようとしない。
「かず…こっち見て」
「やだ…」
「なんで?可愛い顔見せて?」
「36の男になにが可愛いだよ…」
「好きだよ…」
「連れてって」
「どこに?」
答えを言わずにかずは俺の唇を塞いだ。
赤い耳朶を食む。
「あっ…」
俺の唇が体をなぞり、指で体の輪郭を撫でる。
その度にかずの体はよじれたり、跳ねたりして。
どれもが美しく、俺を煽る。
「いい?」
「んっ」
かずのなかは熱くて、キツくてとろけそうで。
「かず、息吐いて」
このままじゃ、あっという間に終わっちゃう。
キスを繰り返すと体の力が抜けてきた。
「潤…一緒にっ」
「かずっ」
俺を締め付ける力が一層、強まりかずは体を震わせた。
俺はかずに搾りとられるように吐き出した。
どくん、どくんと熱く重なったそこにまだまだ
強くなる欲。
「もっかいいい?」
「え?ぁん…」
かずをひっくり返して揺さぶった。
左手を出すように見つめるとおずおずと左手を出した。
「夢みたい、なんて言わせてごめんね。夢じゃないよ、夢のような時間ではあるかもしれないけど」
左手の薬指にそれを差し込む。
「なにそれ…はずっ」
かずがもう一つを俺の薬指に。
かずの手をとり窓辺に連れていく。
そこにはネモフィラの鉢植えが。
「また、咲かせようよ」
「うん…」
かずがキッチンからコップに水を入れて持ってきた。
呼吸するように土が水を吸っていく。
そっとかずを抱き締めると腕が背中に回った。
「明日の迎えは…」
「9時」
「よし!」
お姫様抱っこしてやる。
「え!やだ!おろして」
「重いんだから動くなよ」
「じゃあ、おろしてくれればいいじゃん」
「やりたいんだよ、俺が」
「…っつ…じゃあ早く連れてって!」
寝室のベッドにかずを沈める。
恥ずかしいらしく俺の顔を一向に見ようとしない。
「かず…こっち見て」
「やだ…」
「なんで?可愛い顔見せて?」
「36の男になにが可愛いだよ…」
「好きだよ…」
「連れてって」
「どこに?」
答えを言わずにかずは俺の唇を塞いだ。
赤い耳朶を食む。
「あっ…」
俺の唇が体をなぞり、指で体の輪郭を撫でる。
その度にかずの体はよじれたり、跳ねたりして。
どれもが美しく、俺を煽る。
「いい?」
「んっ」
かずのなかは熱くて、キツくてとろけそうで。
「かず、息吐いて」
このままじゃ、あっという間に終わっちゃう。
キスを繰り返すと体の力が抜けてきた。
「潤…一緒にっ」
「かずっ」
俺を締め付ける力が一層、強まりかずは体を震わせた。
俺はかずに搾りとられるように吐き出した。
どくん、どくんと熱く重なったそこにまだまだ
強くなる欲。
「もっかいいい?」
「え?ぁん…」
かずをひっくり返して揺さぶった。