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僕は君を連れてゆく

第64章 カモン ブルー SO

「ねぇ、ニノ。もう相葉ちゃんとセックスした?」

「ブッー!」

「ブハっ!」

「ゲホッゲホッ」

また、今日もブッこんできたな。

「どしたの?急に」

「急にじゃないよ。いつもと全然二人変わらないからどうなのかな?って思って。ねぇ?痛いの?気持ちいいの?」

みんな、昼飯を食ってたから思いきり、噎せた。

「翔くんだって知りたいでしょ?」

ニノは顔を真っ赤にして雅紀に視線を寄越してる。

知りたいか知りたくないか、と言われれば
そりゃ知りたい。

でも、こんな真っ昼間に。
昼飯時に聞くことではない。

「そういうのはもう少しオブラートに包んで聞けよ」

「オブラート?俺、そういうの下手なんだよね。
で、どうなの?」

なんで、セックスって言葉は知ってんのか?

「確認ですけど、大野さん。セックスは知ってるの?」

「うん。前に映画で言ってた」

「そうなんだ」

「でも、男と男はどうするんだ?女と男ならできるよね?」

なんで、俺を見る。

「翔ちゃん、知ってる?」

すると、ニノがスマホをいじりだした。

「んっ!」

智にスマホの画面を突き出す。

「ん?なぁに?見ていいの?」

智は、黙って見ていた。
時々、口を開けたり、手で口を覆ったり。
目を見開いたり、手で顔を隠して指の隙間から覗いたり。
赤くなったり、青くなったり、白くなったりしながら。

黙って見てた。


「…これを…ニノと相葉ちゃんもしたんだ…」

「いや、それはまだ…」

「まだなの??」

雅紀に噛みつくように聞き返す。

雅紀はニノを見て、俺たちをゆっくり見て言った。

「なんで、おおちゃんがそんなこと聞くのかわかんないけど…」

「相葉さん…」

「ニノが好きだから、それは二人で決めていきたいと思ってるよ」

「…二人で…」

「うん。俺だけの気持ちだけでもだめだし、ニノだけの気持ちでもだめだと思うんだ」



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