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僕は君を連れてゆく

第65章 ハートビート


キモチよすぎて、体を支えていられない。

体を横に倒したら俺のなかにいた指が抜けた。

「ぁん」

全身が熱くて。

「翔さん、きて…」

体の向きを直して両腕を広げた。

その手をとってくれて。

「潤…好きだよ」

と、左の手の甲にキスしてくれた。

そして、俺の足をグッと持ち上げた。

俺はドキドキしてた。

今まで誰かと付き合ったことはあった。

抱かれたことがなかったわけじゃない。

でも、こんなに大切にされてる
と感じたことはなかった。

俺が翔さんを大切に思うように、
翔さんも俺と同じように、
もしかしたら、この瞬間は、翔さんの方がその気持ちは強いかもしれない。

優しくて、何でも出来る大人の男。

そんな人が俺を。

ヌチャっと音がして、尖端が俺の中に挿入ってくる。

「あぁ…」

「少し我慢して」

息を吐くことを意識していたら。

おでこにキスをされた。

目を開けたら翔さんの顔が。

「痛くないか?」

「うん…」

「そっか、よかった」

「翔さん…」

「ん?」

少し眉毛を下げてる翔さん。

「潤…」

「動いていい?」

そうだよね。
辛いよね。

「うん。俺で気持ちよくなって」

そこからは
凄かった。

体を揺さぶられて、何度もイっちゃった。

最後の方は意識なんてどこにあったのか。

何度も翔さんの名前を呼んだような気はするけど。

「あっ、ダメ!またイクっ」

俺のなかで翔さんが弾けて。

俺は意識を飛ばした。

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