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僕は君を連れてゆく

第68章 最低な男 /N

*注意:モブ女との絡みあり
 


「嘘つきっ!」

冷めた声だけど振り抜かれた右手はきっちりと俺の左頬をとらえた。

「んっだよっ、いってぇなっ!!!」

女の右手は真っ赤で、俺の左頬もそれと同じように赤いんだと思う。
なんなら、ジンジンしてきてどんどん痛みが増してる気がする。

女はその右手をグッと握りしめた。

「無理ってどういうことよ!」

真っ赤になった顔は歪み目から涙が溢れてきている。

「お前が好きな人がいてもいいからって言ったんじゃん」

飲みの席で隣になったこの女は俺に好意を寄せていた。
俺が分かるくらいにあからさまにアピールしてて、周りももちろんわかっていた。

顔はタイプじゃないし、飲んだら絡んできてますます嫌いなタイプだ。

だけど、形の良さそうなおっぱいがついてるから久しぶりに拝みたいなぁ、なんて思っていたらこの女が言ったのだ。
「二人で抜け出さない?」

だから、俺はきちんと言った。
「俺、好きな奴いるんだよね」

「でもまだ彼女じゃないんでしょ?ならいいじゃん!ね?溜まってない?」

と、ジーンズの上から股間を撫でられた。

“じゃ、いただきまーす”

飲み屋から抜け出して一番近くのラブホテルに入って、女にシャワーに行くように言った。

女を待つ間、暇潰しにテレビをつけてみたけどブスな女が喘いでいて。
このままじゃ、勃たないと思いすぐに消した。

「挿れなきゃまずいよな…おっぱいだけ見せてくんないかなぁ」

携帯を弄ってたらガチャとドアの開く音がして背中に重みが。

「ニノは?どうする?シャワー行ってきなよ」

日本語おかしいけど、まぁいいか。
バスローブから覗くおっぱいの圧力が…

“ダメだ…おっぱい…”

その谷間に顔を埋める。

“やらけぇ…”

「やだぁ、ニノったら…ね、こっちも触って?」

と俺をその谷間から引き剥がして足を開いた。

・・・・・

「無理っ!!!!!」

「え?」

「早く足、閉じろよ、無理だって!」

やっぱり、女はだめ。
男がいいや。
そんなことを思っていたら平手打ちを食らったのだ。

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