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僕は君を連れてゆく

第9章 怪盗♡サトコ


メイクしてもらって、おまけに衣裳ももらった。

翔ちゃんは多分、今、怖いんだと思う。

俺だって、自分の行動に驚いてる。

まさか、こんなことして翔ちゃんを誘うだなんて。

でも、決めたんだ。

翔ちゃんは思いもしないだろう。

俺がどんな気持ちで翔ちゃんを見ているかなんて。

俺が翔ちゃんを好きだなんて。

昔から告白されると、決まって、こう断っていた。

「気のせいだよ。」

相手の気持ちを否定するんだ。

ひどい男でしょ?

これを女の子に言うんだ。

優しく笑って。

「俺なんてつまらないよ。やめたほうがいい。」

そして、自分を否定するんだ。

知ってるよ。

考え方も行動も櫻井翔なんだ。

みんなが思う、櫻井翔でいなきゃいけないと思っているんでしょう?

だから、恋するなら周りが認めてくれる人じゃないとダメなんだよね?

そんなの、知ってるよ。

だから、本当の翔ちゃん、見せてよ。

俺は女装するから。

サトコになるから。

サトコになら、見せれるでしょ?

本当の翔ちゃん。

女の子、大好きでしょ?

エッチ、大好きでしょ?

ヤりたいことあるでしょ?

それ、俺に見せて。

俺が受け止めてあげる。

「翔ちゃん…エッチしようか?」

サトコになら、何してもいいよ?

だって、夢だと思ってるよね?

夢だと思っていいから…

「サトコのこと、好きにしていいよ?」

翔ちゃん、いただきます。

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