僕は君を連れてゆく
第70章 向日葵のやくそく /MS
sho
冗談を言い合えて…
正直、すごくホッとした。
汗をかいてる潤を見てグラスに氷を3つ入れてアイスコーヒーをだした。
氷がカラリと音を立てた。
俺は今日のことをまず謝った。
俺が話すことを静かに聞いてくれた。
そして、午後の患者さんの話になった。
「藍沢と白石と話してて思ったんだ。思ったっていうか気づいたっていう方が正しいのかも…オペをしなきゃってそれだけになってたのかもなって。患者の状態を手術出来るところにきちんともっていかないとって」
「でも、潤の場合は救命なんだもん。命を救うにはすぐオペの決断をしなきゃならないことの方が多いよ」
「うん、それはそうなんだけど…だけどそれだけじゃないって…翔の家族の気持ちっていうの、それは本人の気持ちにも関わるなぁって。特に子供だしさ。納得してもらってから手術した方がいいのは当然だし。あの場の雰囲気悪くして本当にごめん」
「俺こそ…本当にごめん」
「いや翔は悪くないよ」
テーブルにある潤の手に自分の手を重ねた。
俺を見て眉毛を下げて笑う潤。
「仲直り…だよね?」
「うん」
潤は席を立ち俺の前に立った。
腰を折り頭を傾けながら顔が近づいてくる。
俺は目を閉じた。
触れる唇。
柔らかいいつもの唇。
二度、三度触れた唇。
右手が俺の左頬を包み首の後ろに回る。
それと同時に深くなるキス。
頭が動くたびに香る潤の匂い。
汗と整髪剤の混じった潤の、俺の好きな匂い。
「んっ…」
「翔…」
チュッと音を立てて離れた唇。
俺は唇を触った。
「足りない?」
「火をつけたのはそっちじゃん…」
俺の腕を取り立ち上がらせ抱き締められた。
「愛してる」
「え?」
なんで今、そんなこと言うの?
「もっと、愛したい…」
熱い瞳と熱い吐息が混じる潤の声。
俺は背中に腕を回した。
冗談を言い合えて…
正直、すごくホッとした。
汗をかいてる潤を見てグラスに氷を3つ入れてアイスコーヒーをだした。
氷がカラリと音を立てた。
俺は今日のことをまず謝った。
俺が話すことを静かに聞いてくれた。
そして、午後の患者さんの話になった。
「藍沢と白石と話してて思ったんだ。思ったっていうか気づいたっていう方が正しいのかも…オペをしなきゃってそれだけになってたのかもなって。患者の状態を手術出来るところにきちんともっていかないとって」
「でも、潤の場合は救命なんだもん。命を救うにはすぐオペの決断をしなきゃならないことの方が多いよ」
「うん、それはそうなんだけど…だけどそれだけじゃないって…翔の家族の気持ちっていうの、それは本人の気持ちにも関わるなぁって。特に子供だしさ。納得してもらってから手術した方がいいのは当然だし。あの場の雰囲気悪くして本当にごめん」
「俺こそ…本当にごめん」
「いや翔は悪くないよ」
テーブルにある潤の手に自分の手を重ねた。
俺を見て眉毛を下げて笑う潤。
「仲直り…だよね?」
「うん」
潤は席を立ち俺の前に立った。
腰を折り頭を傾けながら顔が近づいてくる。
俺は目を閉じた。
触れる唇。
柔らかいいつもの唇。
二度、三度触れた唇。
右手が俺の左頬を包み首の後ろに回る。
それと同時に深くなるキス。
頭が動くたびに香る潤の匂い。
汗と整髪剤の混じった潤の、俺の好きな匂い。
「んっ…」
「翔…」
チュッと音を立てて離れた唇。
俺は唇を触った。
「足りない?」
「火をつけたのはそっちじゃん…」
俺の腕を取り立ち上がらせ抱き締められた。
「愛してる」
「え?」
なんで今、そんなこと言うの?
「もっと、愛したい…」
熱い瞳と熱い吐息が混じる潤の声。
俺は背中に腕を回した。