僕は君を連れてゆく
第71章 for Dream
広い、広いリビングの真ん中に集まった俺たち。
「懐かしいね…」
「うん」
リビングの壁に俺たちの写真がいくつも額にいれて飾ってあって。
中央にはハワイで撮った写真があった。
少し、ほんの少しだけ…
涙が出そうになった。
「ニノちゃん…」
相葉さんが隣に立って俺の肩に腕を回した。
「ちょっと…ダメだって…」
俺は小声で相葉さんに言う。
さらにグッと力を入れて俺を抱き寄せるような形になって。
「俺、ニノとお風呂入るー」
「え?なに?やだよ!」
「じゃぁ、俺たちどうする?」
大野さんと翔ちゃんがキッチンに向かって行く。
「俺、今はジムにご飯作ってもらってるからいらないから!で、そんなわけで俺はジムに行ってきまーす!」
「え?」
潤くんがリュックを背負い出ていく。
「行ってらっしゃい」
手をふる俺たち。
「じゃぁお風呂行こう!行こう!」
「そうだね」
あれ?
なんで?
キッチンにいる二人をみるとエプロンをつけながらイチャイチャしてる。
あれ?
これ、テレビじゃないの?
「ねぇ、相葉さん、これってテレビでしょ?」
湯船に浸かってる!!
ってか、お風呂も大きい!
俺たち二人で入っても全然余裕!
いつもなら足が曲がってあちこち当たってて…
って、普段はいいんだよっ!!
「あれ?お風呂に入ってる!」
俺を抱き締めるようにして相葉さんと二人でお風呂に。
これはいつものスタイル。
「頭洗ったげる」
「お願いしまーす」