僕は君を連れてゆく
第73章 胸騒ぎの夜
ドアを開けると割れんばかりの爆音で音楽が流れていて
それにあわせ人間たちが体を揺らしていた。
ドリンク代を払って
なんだか、わからないカクテルを
手に持たされた。
ハロウィンってなだけあって、みんな、思い思いの仮装の姿で楽しんでいるようだ。
キョロキョロと視線を巡らせると、奥にガラス張りの部屋が見える。
マジックミラーになっているのか中の様子はこちらから見ることは出来ない。
でも、ここから匂いがする。
「はぁ、はぁ、はぁ」
胸が苦しい。
なんだか、ザワザワして
背中に汗をかいている。
「いい匂い…」
ガラス張りの部屋のドアの前にたち、深呼吸する。
「はぁぁぁ、」
漏れる自分の声に驚く。
これが、
この匂いが。
ガラっとドアを開けると羽交い締めにされた人間がいた。
服は乱れていて、下半身は露出している。
覆い被さろうとしている人間もイチモツを手に持ち唇に寄せようとしてるところだったのか。
「なんだ、てめぇ!どうやって入ってきた!あぁ?」
一人の人間に対して五人の男が囲っていて。
いいところを邪魔しちゃったらしい。
頭ではわかっている。
こんなこと普通の人間ならしない。
でも、俺、人間じゃないんだ。
腕時計を見る。
「あと3分…」
「助けて下さい!」
羽交い締めにされた人間が俺を見て言う。
涙さえも旨そうで。
「喋んなっ!」
覆い被さった男が張り手を食らわす。
唇から血が滲んだ。
その瞬間、俺の中にある血液が沸騰したようで
体が震える。
それにあわせ人間たちが体を揺らしていた。
ドリンク代を払って
なんだか、わからないカクテルを
手に持たされた。
ハロウィンってなだけあって、みんな、思い思いの仮装の姿で楽しんでいるようだ。
キョロキョロと視線を巡らせると、奥にガラス張りの部屋が見える。
マジックミラーになっているのか中の様子はこちらから見ることは出来ない。
でも、ここから匂いがする。
「はぁ、はぁ、はぁ」
胸が苦しい。
なんだか、ザワザワして
背中に汗をかいている。
「いい匂い…」
ガラス張りの部屋のドアの前にたち、深呼吸する。
「はぁぁぁ、」
漏れる自分の声に驚く。
これが、
この匂いが。
ガラっとドアを開けると羽交い締めにされた人間がいた。
服は乱れていて、下半身は露出している。
覆い被さろうとしている人間もイチモツを手に持ち唇に寄せようとしてるところだったのか。
「なんだ、てめぇ!どうやって入ってきた!あぁ?」
一人の人間に対して五人の男が囲っていて。
いいところを邪魔しちゃったらしい。
頭ではわかっている。
こんなこと普通の人間ならしない。
でも、俺、人間じゃないんだ。
腕時計を見る。
「あと3分…」
「助けて下さい!」
羽交い締めにされた人間が俺を見て言う。
涙さえも旨そうで。
「喋んなっ!」
覆い被さった男が張り手を食らわす。
唇から血が滲んだ。
その瞬間、俺の中にある血液が沸騰したようで
体が震える。