僕は君を連れてゆく
第9章 怪盗♡サトコ
さっきまで、あんなに大胆に俺を誘ってきた
サトコはもういなかった。
震える唇。
目が黒くならないのは、つけまつげだったから。
顔を拭ったシャツに右目のつけまつげがついた。
左目のはとれかかってる。
「智くん…目を閉じて」
俺の両手で頬を挟みもう一度、口づけた。
角度をかけて何度も。
啄むように。
ふぁっと息を吸ったからそのときに舌を入れた。
「智…」
「うっ…ん…」
舌を絡めて歯列をなぞる。
溢れる吐息を確認してそっと目を開けた。
とれかかったつけまつげを取った。
「はぁ…ん…」
キスに夢中だから、気がつかないかな?
そのまま、後頭部に手を持っていき押し倒した。
唇を離すと名残惜しそうな顔を向けてくる。
こんな顔するんだ…
知らない顔だ…
もっと、見たい…
全部、知りたい…
「智くん…いい?」
さっき、智くんが言ったことを真似てみた。
「うん。全部あげる。もらってくれる?」
返事をしないで唇をもう一度塞いだ。
「胸…触っていい?」
ブラウスの上からそっと、胸を触る。
「うん。触って…」
そわそわ、触っていたら
「なんか、擽ったいよ…」
下手だな…俺…
「直接、触ってよ…」
ボタンを1つ、1つ上から外す。
それだけで、はぁ…と声が漏れてる…
直接、その尖りに人指しを押し当ててピンっと
弾いた。
「あっ…ん!なんか、や…」
反対側は舌を当てて舐める。
智くんのが熱を持ってきたのがわかる。
「下も触るね…」
パンツを履いてないからそのまま、直接
触った。
「あ…やだ…翔ちゃ…ん」
滑りがよくて粘着質な音がさらに俺を駆り立てる。
親指で先端をクルクル撫でてやると、そこから
溢れてくる。
「気持ちいい?」
うんうん、頷く智くん。
やっぱり、君は綺麗だよ。