喫茶くろねこ
第12章 マリン&まろん
膝の上へと上がってきたまろんの背中をそっと撫でる。
ふわふわのモフモフ、すべすべでサラサラ。
…相変わらず、気持ちいいなぁ。
手触りの良さにうっとりとしつつボーっとしていた、ら、
カプッ!
ぎゃー!!!ったい!痛い!痛い!
足の指を噛まれた。マリンに。まろんばかり撫でていたからやきもち妬いたのかな、なんて思ってたら単に行きたい方向に足があって邪魔だっただけらしい。
痛さで足がビクッと動いたその隙をぬって、去って行った。そして、さっきまで僕の膝の上でまどろんでいた、はずのまろんもマリンの後をついて逃げていった。
友達とは連絡つかず、猫にも逃げられて…。はぁぁ…。
なんとなく寂しい気持ちになっていると、バイブ設定にしていた携帯がブーンと震え始めた。
おぉっ、さっきの着歴見てかけ直してきたか?
「もしも~し♪」
ちょっとだけ浮かれて電話に出た、ら、違った。
「おぅ、今いいか?ちょっとマスターが話あるって…」
(私だ。マリンは元気にしてるか?)
佐々木さんと、マスターだった。
「なぁんだ、マスターか」
(なんだ、とはなんだ。実家帰省中にちゃんと料理の修行しとけよ。こっち戻ってきたらキッチン担当もするんだから)
「何を覚えればいいんすか?」
(うむ、絶品卵サンドとかどうだ?研究してみろ)
ふわふわのモフモフ、すべすべでサラサラ。
…相変わらず、気持ちいいなぁ。
手触りの良さにうっとりとしつつボーっとしていた、ら、
カプッ!
ぎゃー!!!ったい!痛い!痛い!
足の指を噛まれた。マリンに。まろんばかり撫でていたからやきもち妬いたのかな、なんて思ってたら単に行きたい方向に足があって邪魔だっただけらしい。
痛さで足がビクッと動いたその隙をぬって、去って行った。そして、さっきまで僕の膝の上でまどろんでいた、はずのまろんもマリンの後をついて逃げていった。
友達とは連絡つかず、猫にも逃げられて…。はぁぁ…。
なんとなく寂しい気持ちになっていると、バイブ設定にしていた携帯がブーンと震え始めた。
おぉっ、さっきの着歴見てかけ直してきたか?
「もしも~し♪」
ちょっとだけ浮かれて電話に出た、ら、違った。
「おぅ、今いいか?ちょっとマスターが話あるって…」
(私だ。マリンは元気にしてるか?)
佐々木さんと、マスターだった。
「なぁんだ、マスターか」
(なんだ、とはなんだ。実家帰省中にちゃんと料理の修行しとけよ。こっち戻ってきたらキッチン担当もするんだから)
「何を覚えればいいんすか?」
(うむ、絶品卵サンドとかどうだ?研究してみろ)