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「だしパック…」
「顆粒だしでもいいけど、とにかく味噌だけじゃダメなのよ、味噌汁は。どうしてもめんどくさかったら、だし入りの味噌を使う手もあるけど、とにかく、味噌と出汁よ！」
「ん、わかった」
「しかし、佑太が料理をするようになるとはねぇ。カップ焼きそばすらまともに作れなかったあの佑ちゃんが…」
「さすがに、カップ焼きそばぐらい作れるよ」
「あら、アンタ覚えてないの？」
「何を？」
「湯切りする前に添付のソースを入れちゃって、お湯と一緒にソースを全部流しちゃって、仕方なく塩コショウ振って食べたことあったでしょ」
「むっ、昔の話じゃないか！今はもう作れる」
「どーだかね。佑くんは昔から、そそっかしいから。思わぬところで思わぬ失敗をするわよ」

なんだその言い草！
たしかにちょっとそういうところはあるかもしれないけど、さすがにカップ焼きそばぐらい作れるし！

イラッときたので、気分転換の為に外へ出ることにした。

「ちょっと…出かけてくる」