喫茶くろねこ
第12章 マリン&まろん
外に出るのは、気分転換というのもあるが、焼きそばの話をしているうちに無性に食べたくなってきたので、近所のスーパーに焼きそばを買いに行くことにしたのだ。
母さんの勤め先でもあるそのスーパーには、全国的によく知られている有名メーカーのカップ焼きそば以外にも、その店のオリジナルブランドのカップ焼きそばを置いていて、実は僕は、それが子供の頃から大好きなのだ。
財布を取りに自分の部屋へ戻ると、ベッドの上で二匹が綺麗な丸になって寝ていた。
栗色の毛をしたまろんはともかく、白猫のマリンは完璧に『大福もち』の見た目だった。
まんまるマリンを見たら大福も食べたくなってきたので、焼きそばと大福を買ってくることにした。
徒歩で5分もかからない場所にあるそのスーパーは、自転車だと回り道をしなければならないのでちょっとめんどくさい。いや、階段のところだけ自転車を担いで無理やりショートカットすれば回り道無しで行けなくもないけど、だいたい僕は徒歩でいく。道の途中にすごく愛想の良い猫を外飼いしている家があって、庭先でくつろいでいるのを触らせてもらうためだ。ほんと、道行く人相手にお腹を見せたり、足に頭を摺り寄せてきたり、めちゃくちゃ触れる猫がいるのだ。
うちからスーパーへ行く道筋だと、交差点の角を曲がってすぐの家の猫なので、「かどにゃん」と勝手に名付けて呼んでいる。
“かど”をまがったところにいる“にゃんこ”で、「かどにゃん」だ。
母さんの勤め先でもあるそのスーパーには、全国的によく知られている有名メーカーのカップ焼きそば以外にも、その店のオリジナルブランドのカップ焼きそばを置いていて、実は僕は、それが子供の頃から大好きなのだ。
財布を取りに自分の部屋へ戻ると、ベッドの上で二匹が綺麗な丸になって寝ていた。
栗色の毛をしたまろんはともかく、白猫のマリンは完璧に『大福もち』の見た目だった。
まんまるマリンを見たら大福も食べたくなってきたので、焼きそばと大福を買ってくることにした。
徒歩で5分もかからない場所にあるそのスーパーは、自転車だと回り道をしなければならないのでちょっとめんどくさい。いや、階段のところだけ自転車を担いで無理やりショートカットすれば回り道無しで行けなくもないけど、だいたい僕は徒歩でいく。道の途中にすごく愛想の良い猫を外飼いしている家があって、庭先でくつろいでいるのを触らせてもらうためだ。ほんと、道行く人相手にお腹を見せたり、足に頭を摺り寄せてきたり、めちゃくちゃ触れる猫がいるのだ。
うちからスーパーへ行く道筋だと、交差点の角を曲がってすぐの家の猫なので、「かどにゃん」と勝手に名付けて呼んでいる。
“かど”をまがったところにいる“にゃんこ”で、「かどにゃん」だ。