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「悩んでる時は悩んでていい。すぐに答えが出なくても悩み続けてればいつかは何かが見えてくる。悩んでるときに「悩むことは良くないことだ」「自分らしく生きればいい」って悩むの止めようとしたって無理だからな。悩んでるのにそれを無理やりやめることがそもそも”らしくない”行為なんだ」
「そうね、悩むときにはとことん悩む！」

佐々木さんの意見に、中井さんが賛同した。

「ところで、そもそもなんだが。なんでそんなことに悩んでるんだ？」
「えっ…、な、なんででしょう？」

突然聞かれて答えに詰まる。

「満たされてないんでしょ。心も体も。早く彼女でも作んなさいよ」
「なんだ、満たされてないのか。一緒に風俗でも行くか。いい店あるぞ」
「さっ、佐々木さん！？いやっ、僕はっ、そんなっっ」

なんだか話の流れが怪しくなってきた。だいたい女の人がいる前で風俗の話とか佐々木さん何考えて…。って、最初に満たされてないとか言いだしたのは中井さんか…。

「はぁ～、男の人はいいわよね。そーゆーの、お金で解決できる術があって。女性にも女性版風俗とかあればいいのに！」

「えっ、えっと…中井さん？って、新婚ですよね？」

「まだしてないわよ。あと、結婚の話、立ち消えたわ」

「「えぇっ…」」

佐々木さんと二人で顔を見合わせる。なんか、マズいこと聞いてしまったかな…。

「あのバカ、二股かけてやがったの！腹立つわ～」