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喫茶くろねこ

第20章 再会。

駅に向かう途中で、美佳さんにメールを送ってみた。

大学を卒業したら保護ネコカフェをやりたいこと。
その為にいろいろと準備中なこと。
信用金庫勤めの兄貴にお金の相談にいくこと。
美佳さんにも保護ネコカフェの運営を手伝ってほしいコト。

等。

「一緒に猫カフェをやろうって、それ、もしかしてプロポーズ?」

美佳さんからの返信。

えっ…プロポーズ??
僕が?美佳さんに??

慌てて電話をかける。

「あのっ…あのっ…」
「何、そんなつもりじゃなかった?」
「いや、あの…えっと…」
「困らせちゃったかな?」

僕は、決めた。

「卒業したら、僕と結婚してください。そして、二人で一緒に猫カフェをやりましょう」

一人じゃ難しくても美佳さんとなら、出来る気がした。

「じゃあ、私も一緒に佑太くんの実家に顔出して、ご両親に挨拶したほうがいいかしらね?」
「はっ、あっ、でもまだ卒業してないし。今回は僕一人で…」
「冗談よ。話ぐらいはしておいて?卒業したら結婚するって。また今度、正式にご挨拶に伺うから」
「はい」


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