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喫茶くろねこ

第20章 再会。

実家に帰ると、僕の好きな唐揚げ、タコ飯、ポテトサラダが用意してあった。家族みんなで夕飯を食べ終わった後、僕は話を切り出した。

「僕は、卒業したら保護ネコカフェを始めようと思います」

「カフェ?お前が?」
これは、兄貴。

「保護ネコ?猫ちゃん??」
母さん。

「お前、就職しない気か?」
親父。

「どこかの企業に入るだけが就職じゃないでしょ、自分で店を作ったっていいでしょ」

「…起業するのか。お前に出来るのか?」

「卒業までまだ半年ある。これから準備期間だよ」

「お前、変わったな。自分の意見が通せるようになったんだな。前は周囲の顔色窺って話ひっこめるようなところがあったのに…」

「でも僕だけの力では無理だ、だから、手伝ってもらう人を決めてる。その人と、結婚するつもりだ」

ブーッ!!

兄貴が、飲みかけの茶を噴いた。

「け、けけ、結婚?!」

「猫好きの人で、保護猫と里親のマッチングなんかもやったことのある経験者。今は、フリーの猫カメラマンをやってて、写真集だしたり、個展も開いたりしてる」

「年上なの?お母さんよりは若い?」
「年上だけど、そこまで上じゃないよ。えーと…10こ上かな」
「バツイチ?」
「いや、違うよ」

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