喫茶くろねこ
第9章 夏 ~恋の季節と、占いと~
『で?』
「え?」
『千夏ちゃんだよ、千夏ちゃん。どんな子なのだ?』
「あ、それ、俺も気になるわ」
『占いのできる名物マスターである私が、特別にタダで占ってやろうか?』
「自分で言いますかね。名物マスターって…」
『名物だろう。駅長でもマスターでも猫がやってるってだけで目玉だよ』
「駅長?」
『知らんのか。動物駅長ブームの火付け役と言われた、とある鉄道会社の三毛猫の駅長を…』
「あー。その猫の事なら聞いたことあります。会いに行く前に亡くなってしまったみたいですけど。ていうか、動物駅長ブームって…」
『日本全国津々浦々に意外と数がいるんだぞ。ほとんどが赤字路線の集客策だから会いに行く時はその路線の鉄道を利用して行く事な!』
「そうなんですか…」
『そんなことより、千夏ちゃんって誰だ?』
「あー、もう。忘れてなかったんですか!同じ大学の子ですよ」
『好きなのかい?恋の行方を占ってあげようかい?』
「お断りします」
『勝手に占っちゃおう。でも結果は教えてあげない。だって佑太、断ったもんね』
「えぇー…」
『なんだ?結果知りたいのか?でもお前、占い断ったじゃないか』
「結果を知りたいんじゃなくて、占ってほしくないんです」
『いいじゃないか、別に』
「良くないですよ!」
「え?」
『千夏ちゃんだよ、千夏ちゃん。どんな子なのだ?』
「あ、それ、俺も気になるわ」
『占いのできる名物マスターである私が、特別にタダで占ってやろうか?』
「自分で言いますかね。名物マスターって…」
『名物だろう。駅長でもマスターでも猫がやってるってだけで目玉だよ』
「駅長?」
『知らんのか。動物駅長ブームの火付け役と言われた、とある鉄道会社の三毛猫の駅長を…』
「あー。その猫の事なら聞いたことあります。会いに行く前に亡くなってしまったみたいですけど。ていうか、動物駅長ブームって…」
『日本全国津々浦々に意外と数がいるんだぞ。ほとんどが赤字路線の集客策だから会いに行く時はその路線の鉄道を利用して行く事な!』
「そうなんですか…」
『そんなことより、千夏ちゃんって誰だ?』
「あー、もう。忘れてなかったんですか!同じ大学の子ですよ」
『好きなのかい?恋の行方を占ってあげようかい?』
「お断りします」
『勝手に占っちゃおう。でも結果は教えてあげない。だって佑太、断ったもんね』
「えぇー…」
『なんだ?結果知りたいのか?でもお前、占い断ったじゃないか』
「結果を知りたいんじゃなくて、占ってほしくないんです」
『いいじゃないか、別に』
「良くないですよ!」