喫茶くろねこ
第9章 夏 ~恋の季節と、占いと~
マスターをブラッシングしているうちに他の猫たちも足元に集まってきていたので、ついでにブラッシングしてやることにした。一匹を膝に抱き上げてブラッシングをはじめると、我も我もと言わんばかりに膝にじゃれついてくる。
こっ、これは、まさに、猫ハーレムではないかあぁぁぁあ~。
突然のモフモフパラダイスに顔がついついニヤけてしまう。
『おぃ、ヨダレが出てるぞ』
・・・っ!?マジっすか?!
マスターに指摘され、慌てて口元を拭う、が、ヨダレなど出ていなかった。
「マスター・・・からかわないでくださいよ~」
『お前をからかうのは面白いからな。それよりもな、あいつもブラッシングしてやってくれ』
マスターが視線を部屋の隅に向ける。そこには耳と尻尾のついた鏡餅…ではなくて、こちらに背中を向けた白猫がいた。
『あいつはちょっと色々と事情があってな。今、軽い人間不信なんだ。でも、お前ならたぶん大丈夫だと思う』
マスターの話を聞きながらも手は止めず、膝に登ってくるねこ達を順番にブラッシングしていく。
マスターが隅の白猫のほうへと歩いて行き、白猫の傍に寄り添うように座った。白と黒で並ぶとオセロみたいだ。
足元に集合してた猫たちのブラッシングが全て終わったのでそっとマスターのほうへ移動してみる。
白猫が少しビクッとしたように見えた。
何があっての人間不信なんだろう…。
こっ、これは、まさに、猫ハーレムではないかあぁぁぁあ~。
突然のモフモフパラダイスに顔がついついニヤけてしまう。
『おぃ、ヨダレが出てるぞ』
・・・っ!?マジっすか?!
マスターに指摘され、慌てて口元を拭う、が、ヨダレなど出ていなかった。
「マスター・・・からかわないでくださいよ~」
『お前をからかうのは面白いからな。それよりもな、あいつもブラッシングしてやってくれ』
マスターが視線を部屋の隅に向ける。そこには耳と尻尾のついた鏡餅…ではなくて、こちらに背中を向けた白猫がいた。
『あいつはちょっと色々と事情があってな。今、軽い人間不信なんだ。でも、お前ならたぶん大丈夫だと思う』
マスターの話を聞きながらも手は止めず、膝に登ってくるねこ達を順番にブラッシングしていく。
マスターが隅の白猫のほうへと歩いて行き、白猫の傍に寄り添うように座った。白と黒で並ぶとオセロみたいだ。
足元に集合してた猫たちのブラッシングが全て終わったのでそっとマスターのほうへ移動してみる。
白猫が少しビクッとしたように見えた。
何があっての人間不信なんだろう…。