喫茶くろねこ
第9章 夏 ~恋の季節と、占いと~
「えっ。えっ?」
焦る僕にお構いなしに安岡さんは僕のすぐそばまでくると膝をついた姿勢で視線を落とし、愛しそうにマリンを撫で始めた。
「ねっ…猫、好きなんだね…」
やっ、安岡さん!!その角度だと胸の谷間がっ!!
くっ……見えそうで見えないチラリズム。このアマ、計算してやってんのか?!
「なぁあ~~ん」
マリンが俺のほうを見上げて一鳴きする。
「おっ、マリン、なんだ?」
『ブラッシングしてほしいそうだ』
僕の質問にマスターが代わりに答えてくれる。
「そうかそうか、ブラッシングか」
「なぁぁ~」
「ちょっと待ってろ」
ブラシを調達するために立ち上がろうと腰を浮かすと、
「あ、ブラシ取りに行くの?私、この子、抱いといていい?」
千夏ちゃん…もとい、安岡さんがマリンを抱き上げた。
「あ、ありがと。すぐ戻ってくる」
猫部屋に上がろうとする、と、
「にゃっ!!」
マリンが安岡さんの腕から逃げるように飛び降りて俺にピッタリとくっついてきた。
「なんだー。下地君の猫なの?私より下地君のほうがいいか」
「あ、なんか、ごめん」
「いいの、気にしないで。無理やり抱こうとした私が悪いんだし」
焦る僕にお構いなしに安岡さんは僕のすぐそばまでくると膝をついた姿勢で視線を落とし、愛しそうにマリンを撫で始めた。
「ねっ…猫、好きなんだね…」
やっ、安岡さん!!その角度だと胸の谷間がっ!!
くっ……見えそうで見えないチラリズム。このアマ、計算してやってんのか?!
「なぁあ~~ん」
マリンが俺のほうを見上げて一鳴きする。
「おっ、マリン、なんだ?」
『ブラッシングしてほしいそうだ』
僕の質問にマスターが代わりに答えてくれる。
「そうかそうか、ブラッシングか」
「なぁぁ~」
「ちょっと待ってろ」
ブラシを調達するために立ち上がろうと腰を浮かすと、
「あ、ブラシ取りに行くの?私、この子、抱いといていい?」
千夏ちゃん…もとい、安岡さんがマリンを抱き上げた。
「あ、ありがと。すぐ戻ってくる」
猫部屋に上がろうとする、と、
「にゃっ!!」
マリンが安岡さんの腕から逃げるように飛び降りて俺にピッタリとくっついてきた。
「なんだー。下地君の猫なの?私より下地君のほうがいいか」
「あ、なんか、ごめん」
「いいの、気にしないで。無理やり抱こうとした私が悪いんだし」