喫茶くろねこ
第9章 夏 ~恋の季節と、占いと~
「なんか、あたし、邪魔みたいね。ごめん、もう帰る」
夢中で猫達のブラッシングをしていると、突然頭の上から声をかけられた。
「へっ?」
「ごちそうさま」
千夏ちゃんはそう言うとテーブルの上に千円札を置いて出ていった。
「あっ…ちょっと…」
『お前、彼女そっちのけでブラッシングに熱中し過ぎニャ』
「マスター?!」
「ま、いいんじゃないか?彼女のことにそこまで興味はなかったんだろ」
「さっ…佐々木さん?!いつの間に?」
「お前が席外してた間にちょうど戻ってきたんだ」
『彼女のことは、もういいニャンか?』
「えっ…うーん。なんだろ。話したこともないのに、見た目だけでなんとなく好きだったんだけど話してみたらちょっと違ったっていうか。てか、マスターなんでそんな喋り方なんですか?」
『猫成分を増やしてみたニャ。お気に召さないかニャ?』
「…違和感しかないんですが…」
『そうか。じゃ戻してやる。ありがたく思え』
「…なんか、それはそれでイラッとくる…」
…なぁぁ~~~ん。
「なっ…なんですかいきなり!?」
『いや、イラッとさせたみたいだから、和ませようと思って』
「調子狂うんで止めてください」
夢中で猫達のブラッシングをしていると、突然頭の上から声をかけられた。
「へっ?」
「ごちそうさま」
千夏ちゃんはそう言うとテーブルの上に千円札を置いて出ていった。
「あっ…ちょっと…」
『お前、彼女そっちのけでブラッシングに熱中し過ぎニャ』
「マスター?!」
「ま、いいんじゃないか?彼女のことにそこまで興味はなかったんだろ」
「さっ…佐々木さん?!いつの間に?」
「お前が席外してた間にちょうど戻ってきたんだ」
『彼女のことは、もういいニャンか?』
「えっ…うーん。なんだろ。話したこともないのに、見た目だけでなんとなく好きだったんだけど話してみたらちょっと違ったっていうか。てか、マスターなんでそんな喋り方なんですか?」
『猫成分を増やしてみたニャ。お気に召さないかニャ?』
「…違和感しかないんですが…」
『そうか。じゃ戻してやる。ありがたく思え』
「…なんか、それはそれでイラッとくる…」
…なぁぁ~~~ん。
「なっ…なんですかいきなり!?」
『いや、イラッとさせたみたいだから、和ませようと思って』
「調子狂うんで止めてください」