喫茶くろねこ
第10章 佐々木邸訪問
「あの、ところで、僕に見せたいモノって…」
「あー、お前さ、確か、大和の芸術学部だって言ってたよな?学科は?」
「えっ?」
何故か、質問に質問で返された。
「グラフィックデザイン科ですよ」
「なんだそりゃ?そんな学科、俺らの時代には無かったぞ?」
なんだか驚いたような顔をされたが、こっちだってビックリだ。
「俺らの時代って…佐々木さんて、もしかして…」
「卒業生だ、芸術学部造形学科の。俺の予想じゃお前も造形学科だと思ってたんだがなぁ。なんだ、違ったのかぁ…」
それと見せたいものと、どう関係があるんだろう?
「まぁ、いいや。しのやすは、まだ大学にいるか?」
「しのやす?」
「篠崎康雄(しのざきやすお)、通称しのやす」
「しのざき……しのざき……篠崎?あぁ!!います、います。えーと…知り合いですか?」
「同級生だ」
「はぁ…」
「あいつはなぁ、卒業の時、一人だけ就職が決まらなくて、結局、教授のお情けで助手として雇ってもらって大学に残ったんだ。未だに助手やってるのか?」
「助手…じゃないですけど、教授でもないし、『しのざき』っていう役職みたいになってます」
「あいつはな、大学内じゃ多分隠してるんだろうけどなぁ、本物のアホだぜ?」
「え。めちゃめちゃ怖い…いや、厳しいですよ」
「あいつの本性はな、ただのアホだ。来い、見せてやる。まずは高校の卒業アルバムだ」
「えっ?高校?」
「俺としのやすはな、高校から一緒だったんだ」
「はぁ…」
「あー、お前さ、確か、大和の芸術学部だって言ってたよな?学科は?」
「えっ?」
何故か、質問に質問で返された。
「グラフィックデザイン科ですよ」
「なんだそりゃ?そんな学科、俺らの時代には無かったぞ?」
なんだか驚いたような顔をされたが、こっちだってビックリだ。
「俺らの時代って…佐々木さんて、もしかして…」
「卒業生だ、芸術学部造形学科の。俺の予想じゃお前も造形学科だと思ってたんだがなぁ。なんだ、違ったのかぁ…」
それと見せたいものと、どう関係があるんだろう?
「まぁ、いいや。しのやすは、まだ大学にいるか?」
「しのやす?」
「篠崎康雄(しのざきやすお)、通称しのやす」
「しのざき……しのざき……篠崎?あぁ!!います、います。えーと…知り合いですか?」
「同級生だ」
「はぁ…」
「あいつはなぁ、卒業の時、一人だけ就職が決まらなくて、結局、教授のお情けで助手として雇ってもらって大学に残ったんだ。未だに助手やってるのか?」
「助手…じゃないですけど、教授でもないし、『しのざき』っていう役職みたいになってます」
「あいつはな、大学内じゃ多分隠してるんだろうけどなぁ、本物のアホだぜ?」
「え。めちゃめちゃ怖い…いや、厳しいですよ」
「あいつの本性はな、ただのアホだ。来い、見せてやる。まずは高校の卒業アルバムだ」
「えっ?高校?」
「俺としのやすはな、高校から一緒だったんだ」
「はぁ…」