喫茶くろねこ
第10章 佐々木邸訪問
「ごちそうさまでした」
最後の一匙を食べ終えて、手を合わせる。空になった食器を持ってキッチンへ向かう。ここでは、食事を作るのは当番制だが、食べる時に使った食器は各自で洗うのが一応ルールだ。一応、というのは佐々木さんの場合…
「おっ、ついでにこれも洗ってもらっていいか?頼む」
ほらね。だいたい、僕に洗ってくれと頼んでくる。気の弱い僕は断れないので黙って引き受ける。ニコルスは基本、自分で洗ってくれるけど、たまに洗わずに自分の部屋に帰ってしまう時がある。そういう時も僕が洗う。
しばらくすると、キッチンの奥で佐々木さんがコーヒーを淹れ始めた。洗い物が、また増える、、というか、佐々木さん、普段は食べ終わったらすぐに帰るのに珍しいなぁ。
ニコルスとマスターまで佐々木さんのところに集まっている。2人と1匹で何やってんだ??
「おぉー!!」
パチパチパチパチ。
ニコルスの歓声と拍手。気になる。
「下地、見ろ。“ラテアート”っちゅーやつだ」
呼ばれて見に行く。綺麗なリーフが出来ていた。
「それ、もしかしてお店で出すんですか?」
「いや、機械を作るぞ」
「え?」
「ラテアートが簡単に作れる機械を作る。その為にラテアートの作り方を確認してただけだ」
最後の一匙を食べ終えて、手を合わせる。空になった食器を持ってキッチンへ向かう。ここでは、食事を作るのは当番制だが、食べる時に使った食器は各自で洗うのが一応ルールだ。一応、というのは佐々木さんの場合…
「おっ、ついでにこれも洗ってもらっていいか?頼む」
ほらね。だいたい、僕に洗ってくれと頼んでくる。気の弱い僕は断れないので黙って引き受ける。ニコルスは基本、自分で洗ってくれるけど、たまに洗わずに自分の部屋に帰ってしまう時がある。そういう時も僕が洗う。
しばらくすると、キッチンの奥で佐々木さんがコーヒーを淹れ始めた。洗い物が、また増える、、というか、佐々木さん、普段は食べ終わったらすぐに帰るのに珍しいなぁ。
ニコルスとマスターまで佐々木さんのところに集まっている。2人と1匹で何やってんだ??
「おぉー!!」
パチパチパチパチ。
ニコルスの歓声と拍手。気になる。
「下地、見ろ。“ラテアート”っちゅーやつだ」
呼ばれて見に行く。綺麗なリーフが出来ていた。
「それ、もしかしてお店で出すんですか?」
「いや、機械を作るぞ」
「え?」
「ラテアートが簡単に作れる機械を作る。その為にラテアートの作り方を確認してただけだ」