喫茶くろねこ
第10章 佐々木邸訪問
「そういう機械、確か、既にありましたよね?」
「人が作ったものを買うとな、高いだろ?」
「はぁ…」
「だから、自作するんだ。わかったか?若造」
「わ、若造って……」
「さて。帰るか」
「え、コレ、どうするんですか?」
「俺、コーヒーはブラックしか飲まないんだ。お前にやるよ」
何故、自分が飲まないようなものを作ったし…。渡されたカップを見つめながら、佐々木さんってよくわからない人だな、なんてことを考えていると、マスターに声をかけられた。
『おいっ、もう皆帰ったぞ。あと、それ、冷めるぞ。早く飲め』
言われて周りを見渡すと、佐々木さんもニコルスも既に居なくなっていた。
「冷めるって…猫って猫舌じゃないんですか?」
『猫はな。お前は人だろう。それに、そういうのはあったかくないと美味しくないんじゃないのか?』
「はぁ…」
一口飲んでみた。既にちょっと冷めていた、が、まぁまぁ美味しい。
「冷めててもそれなりに美味しいですよ」
『そうか?じゃ、私も飲んでみようかな』
「え?猫ってカフェイン摂っても大丈夫なんですか?」
『わからん。ま、少々は大丈夫だろ』
マスターは、自分専用の皿に右前脚をかけ、ちょいちょいと催促するような仕草をした。
『ほんのちょっとでいいぞ』
少しだけ皿に注ぐと、ペロペロと飲み始めるマスター。
飲んでるものは猫らしくないけど、飲み方は猫なんだよなぁ。
「人が作ったものを買うとな、高いだろ?」
「はぁ…」
「だから、自作するんだ。わかったか?若造」
「わ、若造って……」
「さて。帰るか」
「え、コレ、どうするんですか?」
「俺、コーヒーはブラックしか飲まないんだ。お前にやるよ」
何故、自分が飲まないようなものを作ったし…。渡されたカップを見つめながら、佐々木さんってよくわからない人だな、なんてことを考えていると、マスターに声をかけられた。
『おいっ、もう皆帰ったぞ。あと、それ、冷めるぞ。早く飲め』
言われて周りを見渡すと、佐々木さんもニコルスも既に居なくなっていた。
「冷めるって…猫って猫舌じゃないんですか?」
『猫はな。お前は人だろう。それに、そういうのはあったかくないと美味しくないんじゃないのか?』
「はぁ…」
一口飲んでみた。既にちょっと冷めていた、が、まぁまぁ美味しい。
「冷めててもそれなりに美味しいですよ」
『そうか?じゃ、私も飲んでみようかな』
「え?猫ってカフェイン摂っても大丈夫なんですか?」
『わからん。ま、少々は大丈夫だろ』
マスターは、自分専用の皿に右前脚をかけ、ちょいちょいと催促するような仕草をした。
『ほんのちょっとでいいぞ』
少しだけ皿に注ぐと、ペロペロと飲み始めるマスター。
飲んでるものは猫らしくないけど、飲み方は猫なんだよなぁ。