喫茶くろねこ
第10章 佐々木邸訪問
残りのカフェラテをちびちびと飲みながら、カフェラテを飲むマスターを眺める。そして、ふと気づく。
「マスター、みんな帰っちゃったけど、店の鍵、どうやって閉めるんですか?僕、持ってませんよ?」
『心配しなくても、私が閉めるぞ?』
「え?どうやって?」
『鍵ぐらい閉めれるさ…』
そういうと店のドアのところまで歩いていき後ろ足だけで立ち上がり、前脚を使って鍵を閉めた。
「器用ですね…。でも、僕、まだ中に居るんですけど」
『もう一回閉めるから、普通に開けて出ていいぞ。私は中から猫部屋に帰る』
…コトン。階段のほうから小さな音がした。
「あ、マリン!」
「なぁ~ん」
「ごめんごめん。待たせたね。帰ろうか」
「なぁぁ~~ん」
「じゃ、マスター、お疲れさまです。僕、帰ります」
『うむ。気を付けて帰れよ』
「すぐ、上ですけどね」
同じ建物ではあるけれど、内階段で繋がっている猫部屋と違って、いったん外に出ないと僕やニコルスの部屋には入れない。
さっきマスターがしめた鍵をもう一度あけて、店の玄関からいったん外に出る。
「おやすみなさい」
店内に残るマスターにそう声をかけて、ドアを閉める。
ふぃー。今日はなんだか、疲れたなぁ。
佐々木さん、OBだったのかー。篠崎さん、普段あんなに厳しい感じなのに、しのやすって…。
思い出して、少し笑う。
今日は、なんか、長い一日だったな。
「マスター、みんな帰っちゃったけど、店の鍵、どうやって閉めるんですか?僕、持ってませんよ?」
『心配しなくても、私が閉めるぞ?』
「え?どうやって?」
『鍵ぐらい閉めれるさ…』
そういうと店のドアのところまで歩いていき後ろ足だけで立ち上がり、前脚を使って鍵を閉めた。
「器用ですね…。でも、僕、まだ中に居るんですけど」
『もう一回閉めるから、普通に開けて出ていいぞ。私は中から猫部屋に帰る』
…コトン。階段のほうから小さな音がした。
「あ、マリン!」
「なぁ~ん」
「ごめんごめん。待たせたね。帰ろうか」
「なぁぁ~~ん」
「じゃ、マスター、お疲れさまです。僕、帰ります」
『うむ。気を付けて帰れよ』
「すぐ、上ですけどね」
同じ建物ではあるけれど、内階段で繋がっている猫部屋と違って、いったん外に出ないと僕やニコルスの部屋には入れない。
さっきマスターがしめた鍵をもう一度あけて、店の玄関からいったん外に出る。
「おやすみなさい」
店内に残るマスターにそう声をかけて、ドアを閉める。
ふぃー。今日はなんだか、疲れたなぁ。
佐々木さん、OBだったのかー。篠崎さん、普段あんなに厳しい感じなのに、しのやすって…。
思い出して、少し笑う。
今日は、なんか、長い一日だったな。