きっと あなたと・・・
第70章 ー寝たふり-竜之介- ー
「・・・竜ちゃん??」
しおりんの声が聞こえたけど、返事が出来なくて、
「入るよー・・・大丈夫??」
ドアがゆっくり開くと、目をつぶって眠ったふりをした。
「寝て・・るね・・・・ふふ^^かわいい」
しおりんのクスッと笑う声が聞こえると、毛布をかけ直してくれた。
しまった・・反対向いて寝たふりすればよかった・・・
なんでこっち側向いちゃったんだろ・・・
「・・ごめんね」
目の前に人の気配を感じると、髪を撫でてくれる感覚がして、しおりんの冷たい手が僕の耳に少しだけ触れた。