
きっと あなたと・・・
第101章 ー勘違い-竜之介- ー
竜之介『しおりん・・』
少ししゃがんで頬の涙を親指で拭ってあげると、
黙って頷いて
「ごめんね・・・泣くなんて大げさ^^」
無理して笑ってた。
竜之介『ううん』
「あ、お湯沸いたね・・ちょっと待っ・・・ん??・・なに??^^」
火を止めて振り返ったしおりんの腕を掴んだけど、
竜之介『あ・・・ううん、向こうで待ってるね』
「・・・うん??」
すっと離すと、リビングに戻ってソファーに座った。
はぁ~・・・相変わらず情けない。
泣いてるしおりんを見て、抱きしめたくなったけど・・・
結局、その勇気はなくて・・何もできなかった。
こういう時・・・柊ちゃんかみなたんなら・・上手に慰めてあげるんだろうな。
