ウチの貞子さん
第1章 出会い
貞子「あの、ここに暫くお世話になります。」
流星「はぁ!?!?」
僕は驚きのあまり開いた口が閉まらない。
流星「……え?いやいやいやいや、ちょっと待って!?ここ僕の家だよ!?」
貞子「私の家でもありますよ?だってアレ…」
そう言って貞子さんが指さしたのは僕がリサイクルショップで買ったあのテレビだった。
流星「………あー、そういう事か…。マジか。
じゃあリサイクルショップに返品を……」
と僕はこんな要らない同居人を返そうとスマホを手にし、リサイクルショップへ電話をかけようと立ち上がると貞子さんは僕の足にしがみつく。
貞子「ヤダヤダヤダヤダァ〜!もう1人はヤだよ〜!ワ〜ン!!」
と、まるで子どものように泣きじゃくりながら駄々をこねながら、泣き始めてしまった。
僕は何とか、彼女を慰めてみる。
流星「わ、わかった。わかった!!返品はしないから!!」
貞子「グスッ……ホント?……」
流星「ホントだよ!…ハァ〜…」
と、ため息をつきながらもなだめてあげた。