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ウチの貞子さん

第1章 出会い

店員「こちらのテレビとかはいかがでしょうか?値段は少し高くなるのですが…」

流星「うーん。もう少し安いのってないでしょうか?」

店員「安いのですか?どれもこの値段が最低ラインでして。そうですね…」

店員さんが無理を言ってる僕の為にテレビを探している時間、僕も安いテレビがないか辺りを見渡していた。

すると棚の奥の方に今にしては珍しいブラウン管テレビがホコリを被っており、破格の値段で売られていた。
テレビの所に貼られている値段の紙には「しっかりと動きます!地デジ対応」と手書きで書かれていた。

流星「店員さん!あのテレビは?」

店員「あちらですか?あちらは見て分かりますようにブラウン管テレビです。
地デジの方は映りませんが地デジ対応させる為にチューナーもつけて販売します!チューナーを付ければご覧になれます。チューナーも付けていますが先程まで提案していたテレビよりもお安いですよ?
でもあのテレビ…かなり前からうちの店にあったので映るかどうか…」

店員さんは丁寧に説明し、少し顔を曇らせる。

流星「大丈夫ですよ。返品がきくのでしたらあちらで大丈夫です。」

店員「はい、1週間以内でしたら返品可能ですので。」

流星「じゃああのテレビでお願いします。」

店員「お買い上げありがとうございます。」

僕は迷わずそのテレビを買うことにして翌日配送を頼んだ後、店を後にし自宅へと帰った。

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