委員長はエッチでした
第6章 天使の笑顔
駄目だよ
こんなの
見たくなんかない。
足がすくんで
動けない
そのあたしの手が
黒崎に引っ張られた。
ふらりと黒崎に
付いて行って
その隣の倉庫に
連れて行かれる。
黒崎の後ろ姿を見て
不安になった。
ガチャリと
重い扉を閉めて
マットの上に
連れて行かれた。
ドスンとしりもちをついて
いつになく
乱暴な態度に
不安になる。
「黒崎……?」
「ごめん……彩香さん……ッ」
あたしの体の上に
覆い被さる
黒崎の体
その表情が
いつか見た
欲情した
男の人の表情で
ギクリとした。
訳の分からないまま
黒崎の顔が
間近に迫り
唇を押し付けられた。
「んんっ……?
どうしたの……っ?
んあっ……?」
押さえつけるような唇に
苦しくなって
声をあげて
あたしの口内に
なんなく
黒崎の舌が入り込む。
にゅるりと侵入した舌は
あたしの口内を
味わうように
やらしく舐めてから
あたしの舌を
やらしく絡めとる。
ぞくりと痺れるような
感覚
舌と舌が
やらしく絡め合い
擦り合い
先端で優しく
つつかれて……
なにこれ……
キスなのに
気持ちいい……
うっとりして
自分の目が
トロンとなるのが
分かった。
唇の隙間から
時折喘ぎ声をもらして
黒崎の熱い吐息と
混ざり合う。
「彩香さん……んっ……ごめ……っ、
でも……っ」
何度も唇を重ねて
黒崎の手が
あたしの胸に触れた。
優しく揉まれて
あたしのブラウスの
ボタンが
するりと外された。
顕になる
あたしの胸元に
視線を落として
じっと見つめられる。
その瞳が
鋭く光って見えた。
「ごめん……っ
でも……このままで、いさせて……っ
少しだけ……っ」
熱い吐息が
黒崎の唇が
あたしの胸に触れて
顔を埋める黒崎。
キスの雨が
あたしの胸元に
降り注ぐ
何度も
「ごめん」
呟いて
その唇は熱くて
優しい。
時折顔を上げて
心配そうな顔で
あたしの瞳を覗き込む。
その表情が
とても艶やかで
瞳に
激しく光が宿る。
最初はびっくりしたけど
黒崎の顔を見ていたら
無性に可愛いくて
色っぽくて
ぞくりとした
男らしさも感じて
愛しくて
胸が震えた。